NS-2652 Rev.25
価格の改定を実施させていただくことがございます。最新価格につきましては、お問い合わせ下さい。

M3LU

薄形変換器 M3・UNIT シリーズ

ユニバーサル変換器

(ワンステップキャル設定形)
主な機能と特長
●弊社独自のワンステップキャル方式により、PCを用いず3個のボタン操作のみで簡単に入出力キャリブレーションが可能
●ユニバーサル入力(電流、電圧、熱電対、測温抵抗体、ポテンショメータ、抵抗器入力)
●入出力設定は内蔵ディップスイッチまたはPCコンフィギュレータにより随時変更可能
●対応可能な測温抵抗体および熱電対の種類が豊富
●前面パネルのボタン操作を無効に設定可能

形式:M3LU-①/②③

価格

基本価格 43,000円
加算価格
100~240V AC電源  +4,500円
コンフィギュレーションコード A +4,500円
・オプション仕様により加算あり。

ご注文時指定事項

・形式コード:M3LU-①/②③
①~③は下記よりご選択下さい
(例:M3LU-R4/A/UL/Q)
・オプション仕様(例:/C01)
・仕様伺書(NSU-2652)をご利用下さい。ご指定なき場合、出荷時設定値は下記となります。
 入力信号:4~20mA DC
 出力信号:4~20mA DC

入力信号(下記内容が選択・設定可能)

◆直流入力
・電流入力:0~20mA DC
・電圧入力(mV):-1000~+1000mV DC
・電圧入力(V):-10~+10V DC
◆熱電対入力
(PR)、K(CA)、E(CRC)、J(IC)、T(CC)、B(RH)、
R、S、C(WRe 5-26)、N、U、L、P(Platinel Ⅱ)
◆測温抵抗体入力
Pt 100(JIS’97、IEC)、Pt 200、Pt 300、Pt 400、Pt 500、
Pt 1000、Pt 50Ω(JIS’81)、JPt 100(JIS’89)、
Ni 100、Ni 120、Ni 508.4Ω、Ni-Fe 604、Cu 10(25℃)
◆ポテンショメータ入力
全抵抗値 80~4000Ω
◆抵抗器入力
0~4000Ω

出力信号(下記内容が選択・設定可能)

◆電流出力
0~20mA DC
◆電圧出力
-2.5~+2.5V DC
-10~+10V DC

①供給電源

◆交流電源
M2:100~240V AC(許容範囲 85~264V AC、47~66Hz)
(付加コード(規格適合)は「/UL」を選択できません。)
◆直流電源
R4:10~32V DC(許容範囲 9~36V DC、リップル含有率 10%p-p以下)

②コンフィギュレーション

A:PCおよびディップスイッチ
B:ディップスイッチ

③付加コード(複数項指定可能)

◆規格適合
無記入:CE適合品
/UL:UL、CE適合品
◆オプション仕様
無記入:なし
/Q:あり(オプション仕様より別途ご指定下さい。)

オプション仕様

◆コーティング(詳細は、弊社ホームページをご参照下さい。)
/C01:シリコーン系コーティング +1,000円
/C02:ポリウレタン系コーティング +1,000円
/C03:ラバーコーティング +1,000円
(/C03は付加コード(規格適合)の「/UL」は選択できません。)

関連機器

・コンフィギュレータソフトウェア(形式:M3CFG)
コンフィギュレータソフトウェアは、弊社のホームページよりダウンロードが可能です。
本器をパソコンに接続するには専用ケーブルが必要です。
対応するケーブルの形式につきましては、ホームページダウンロードサイトまたはコンフィギュレータソフトウェア取扱説明書をご参照下さい。

機器仕様

構造:小形前面端子構造
接続方式:コネクタ形ユーロ端子台
(適用電線サイズ:0.2~2.5mm2、剥離長 8mm)
ハウジング材質:難燃性灰色樹脂
アイソレーション:入力-出力-電源間
出力範囲:-15~+115%
ゼロ調整範囲:-15~+15%(前面から調整可)
スパン調整範囲:85~115%(前面から調整可)
バーンアウト(電流入力と電圧入力(V)仕様を除く):
上方振切れ(標準)、下方またはバーンアウトなしのときはディップスイッチで設定可能
(直流入力時は入力が回路の電気的な設定範囲を超える場合を意味します。)
リニアライザ(熱電対、測温抵抗体入力時):標準装備
冷接点補償(熱電対入力時):冷接点センサを入力端子に密着取付
表示ランプ:3個の3色LEDにて動作状態を表示
コンフィギュレーション:下記の2つの方法があります。
・ディップスイッチによる設定
・PCによる設定
設定可能項目
・入力の種類
・入力レンジ
・出力の種類
・出力レンジ
・ゼロスパン調整
・ユーザTCテーブル、ユーザRTDテーブル設定(PCのみ設定可)
・リニアライズ機能設定(PCのみ設定可)
・バーンアウト設定(上方、下方またはなし)
・その他
詳しくは取扱説明書をご参照下さい。
キャリブレーション:ワンステップキャル、またはPCによる入出力校正および微調整が可能
コンフィギュレータ接続用ジャック:φ2.5小形ステレオジャック
RS-232-Cレベル

入力仕様

入力の種類とレンジは下記の通りです。
入力の種類・レンジの変更については、取扱説明書をご参照下さい。
■直流入力
●電流入力
入力抵抗:入力抵抗器50Ωを内蔵します。
入力レンジ:0~20mA DC
最小スパン:1mA
●電圧入力
入力抵抗:1MΩ以上
入力レンジ:表1参照
最小スパン:表1参照
■熱電対入力
入力抵抗:1MΩ以上
入力レンジ:表1参照
バーンアウト検出電流:130nA±10%
精度保証範囲:表1参照
最小スパン:表1参照
■測温抵抗体入力(2、3および4線式)
入力検出電流:0.2mA±10%
入力レンジ:表1参照
許容導線抵抗:1線あたり20Ω以下
最小スパン:表1参照
■抵抗器入力(2、3および4線式)
入力検出電流:0.2mA±10%
入力レンジ:0~4000Ω
許容導線抵抗:1線あたり20Ω以下
最小スパン:10Ω
■ポテンショメータ入力
入力検出電流:0.2mA±10%
入力レンジ:全抵抗値 80~4000Ω
許容導線抵抗:1線あたり20Ω以下
最小スパン:2%

出力仕様

出力の種類とレンジは下記の通りです。
出力の種類・レンジの変更については、取扱説明書をご参照下さい。
■電流出力
精度保証範囲:0~24mA DC
(0mA未満の出力は不可能なため、出力範囲を-15%まで広げることができない場合があります。)
設定可能範囲
・出力レンジ:0~20mA DC
・最小スパン:1mA
・出力バイアス:出力範囲の任意点
・許容負荷抵抗:変換器の出力端子間電圧が15V以下になる抵抗値
■電圧出力
精度保証範囲:-3~+3V DC、-11.5~+11.5V DC
設定可能範囲
・出力レンジ:-2.5~+2.5V DC、-10~+10V DC
・最小スパン:250mV、1V
・出力バイアス:出力範囲の任意点
・許容負荷抵抗:出力電流が10mA以下になる抵抗値
(ただし出力電圧がマイナスの場合は、出力電流が5mA以下になる抵抗値)

設置仕様

消費電力
・交流電源:
  100V ACのとき 約4VA
  200V ACのとき 約5VA
  264V ACのとき 約6VA
・直流電源:約2W
使用温度範囲
・UL認定なし:-25~+65℃
・UL認定あり:-25~+55℃
使用湿度範囲:0~95%RH(結露しないこと)
取付:DINレール取付
質量:約100g

性能

基準精度:表1参照
冷接点補償精度:
10~40℃において±0.5℃
0~50℃において±1.0℃
温度係数(-5~+55℃において、最大スパンに対する%):
±0.015%/℃以下
以下の場合は±0.03%/℃になります。
・直流、熱電対入力はスパン10mV以下
・測温抵抗体、ポテンショメータ、抵抗器入力はスパン80Ω以下
・使用温度が55℃以上、-5℃以下
応答時間:0.5s以下(0→90%、直流入力時)
(M3LU-□/Aの場合、応答時間はコンフィギュレータソフトウェア(形式:M3CFG)により、約0.2sまで変化させることができます。)
バーンアウト時間:10s以下
電源電圧変動の影響:±0.1%/許容電圧範囲
絶縁抵抗:100MΩ以上/500V DC
耐電圧
・交流電源:
入力-出力-電源-大地間 2000V AC 1分間
・直流電源:
入力-出力・電源-大地間 1500V AC 1分間
出力-電源間 500V AC 1分間

基準精度の計算例

1、直流電圧の場合
(1)0~200mVの場合
表1より基準精度の実量値は40μVとなります。これを%表示すると、40μV÷200000μV=0.02%になります。表1より基準精度はこの値と0.1%の大きい方になります。よって基準精度は
±0.1% of spanになります。
(2)0~4mVの場合
表1より基準精度の実量値は10μVとなります。これを%表示すると、10μV÷4000μV=0.25%になります。よって基準精度は
±0.25% of spanになります。

2、熱電対の場合
(1)K 0~1000℃の場合
表1より基準精度の実量値は0.25℃となります。これに冷接点補償誤差(0.5℃)を加えると0.75℃になります。これを%表示すると、0.75℃÷1000℃=0.075%になります。表1より基準精度はこの値と0.1%の大きい方になります。よって基準精度は
±0.1% of spanになります。
(2)K 50~150℃の場合
表1より基準精度の実量値は0.25℃になります。これに冷接点補償誤差(0.5℃)を加えると0.75℃になります。これを%表示すると、0.75℃÷100℃=0.75%になります。よって基準精度は
±0.75% of spanになります。

3、測温抵抗体の場合
(1)Pt 100 -200~+800℃の場合
表1より基準精度の実量値は0.15℃となります。これを%表示すると、0.15℃÷1000℃=0.015%になります。表1より基準精度はこの値と0.1%の大きい方になります。よって基準精度は
±0.1% of spanになります。
(2)Pt 100 0~100℃の場合
表1より基準精度の実量値は0.15℃となります。これを%表示すると、0.15℃÷100℃=0.15%になります。表1より基準精度はこの値と0.1%の大きい方になります。よって基準精度は
±0.15% of spanになります。

適合規格

適合EU指令:
電磁両立性指令(EMC指令)
 EMI EN 61000-6-4
 EMS EN 61000-6-2
低電圧指令
 EN 61010-1
 設置カテゴリⅡ、汚染度2
入力・出力-電源間 強化絶縁(300V) 
 入力-出力間 基本絶縁(300V)
RoHS指令
認定安全規格:
UL/C-UL 一般安全規格
  (UL 61010-1, CAN/CSA-C22.2 No.1010-1)

パネル図

M3LU-□/Aの場合、出力の種類の切替にはPCによるコンフィギュレーションに加えてディップスイッチの設定が必要です。
コンフィギュレーションおよびキャリブレーションについては、取扱説明書をご参照下さい。

入力の種類・レンジおよび基準精度

外形寸法図(単位:mm)・端子番号図

ブロック図・端子接続図