NS-8424 Rev.8
価格の改定を実施させていただくことがございます。最新価格につきましては、お問い合わせ下さい。

R3-WTU

リモートI/O変換器 R3 シリーズ

電力マルチカード

(クランプ式交流電流センサCLSE用)
主な機能と特長
●電力系統の1・2回路を接続するだけで潮流演算、4象限演算、高調波を含む交流諸量の計測が可能
●クランプ式交流電流センサを使用するためCT(計装用変成器)を用意しなくても測定可能
●ワンタッチクランプなので既存設備への取付が容易
●5~600Aの幅広い入力レンジを用意
アプリケーション例
●工場、ビル設備などのデマンド監視
●受電盤などの多要素計測が必要な盤での一括管理

形式:R3-WTU1①ES②

価格

基本価格
1回路形 40,000円
2回路形 50,000円
加算価格
・オプション仕様により加算あり。

ご注文時指定事項

・形式コード:R3-WTU1①ES②
①、②は下記よりご選択ください。
(例:R3-WTU12ES/D/Q)
・オプション仕様(例:/C01)

種類

1:単相2線式、単相3線式、三相3線式、三相4線式

①回路

1:1回路
2:2回路

入力

E:480V AC/ねじ端子形 CLSE

通信

S:シングル

②付加コード(複数項指定可能)

◆最大伝送データ(占有アドレス/カード数)
無記入:16 ワード(1)
/D:32ワード(2)
ベースは必ずアドレス可変形ベース(形式:R3-BSW)
を使用して下さい。
詳細は、「解説」の項目を参照して下さい。
◆オプション仕様
無記入:なし
/Q:あり(オプション仕様より別途ご指定下さい。)

オプション仕様

◆コーティング(詳細は、弊社ホームページをご参照下さい。)
/C01:シリコーン系コーティング +1,000円
/C02:ポリウレタン系コーティング +1,000円
/C03:ラバーコーティング +1,000円

関連機器

・コンフィギュレータソフトウェア(形式:R3CON)
コンフィギュレータソフトウェアは、弊社のホームページよりダウンロードが可能です。
・クランプ式交流電流センサ(形式:CLSE)
本器はセンサと組合わせて動作しますので、必要なチャネル数分のセンサをご用意下さい。
・通信カード(形式:R3-N□、R30N□)
上位からのデータのリセットは、R3-NC1、R3-NC3、
R3-NE1、R3-NM1のファームウェアバージョンV2.00以降、
R3-NCIE1のファームウェアバージョンV1.06以降、
R30NECT1、R30NCIE1、R30NE1のファームウェアバージョンV1.06以降(R3CONで表示されるファームウェアバージョン)に対応しています。その他の通信カードを使用した場合でも、
R3CONからリセットすることができます。
注)R3-NL□をご使用の場合は、弊社までお問合わせ下さい。

機器仕様

接続方式
・内部通信バス:ベース(形式:R3-BS□)に接続
・電圧入力:コネクタ形ユーロ端子接続
(適用電線φ2.5以下 0.5~3.5mm2、剥離長 7mm)
・電流入力:コネクタ形ユーロ端子接続
(適用電線φ2.4以下 0.5~3.5mm2、剥離長 10mm)
・内部電源:ベース(形式:R3-BS□)より供給
結線方式:単相2線、単相3線、三相3線平衡および不平衡負荷、三相4線平衡および不平衡負荷
アイソレーション:センサコア-センサ出力・電流入力・電圧入力-内部通信バス・内部電源間
■計測項目
・電圧:1-N、2-N、3-N、1-2、2-3、3-1
・電流:1、2、3、N
・有効電力:1、2、3、Σ
・無効電力:1、2、3、Σ
・皮相電力:1、2、3、Σ
・力率:1、2、3、Σ
・周波数
・有効電力量:受電/送電
・無効電力量:受電/送電/遅れ/進み
・皮相電力量
・デマンド有効電力
・デマンド無効電力
・デマンド皮相電力
・デマンド電流:1、2、3、N
・高調波:Σ
  電圧:1-N、2-N、3-N、1-2、2-3、3-1
  電流:1、2、3、N
・各最大値、最小値
・各デマンド履歴:1~4
デマンド時限を1~60分の範囲で設定可能、出荷時設定は30分
RUN表示ランプ:赤/緑2色LED
内部通信バス正常時、赤色点灯
ERR表示ランプ:赤/緑2色LED
入力異常発生時、赤色点灯
(入力120%以上、周波数45~65Hz以外の場合)
正常動作時、緑色点灯
ドロップアウト機能:電流および電圧 0~99.9%まで設定可能
(出荷時設定は1%)
データのリセット:全電力量、電流最大・最小値、電流以外全最大・最小値、デマンド値
(上位からのデータのリセットは、R3-NC1、R3-NC3、
R3-NE1、R3-NM1のファームウェアバージョンV2.00以降、
R3-NCIE1のファームウェアバージョンV1.06以降、
R30NECT1、R30NCIE1、R30NE1のファームウェアバージョンV1.06以降(R3CONで表示されるファームウェアバージョン)に対応しています)

入力仕様

周波数:50/60Hz共用(45~65Hz)
●電圧側
定格電圧
・線間:480V AC
・N-線間:277V AC(単相2線および単相3線時)
概略消費VA:電圧回路≦ULN2/300kΩ/相
過電圧強度:定格電圧の2倍(10秒)、1.2倍(連続)
一次側電圧設定可能範囲:50~400 000V
●電流側
CLSE-R5:0~5A AC
CLSE-05:0~50A AC
CLSE-10:0~100A AC
CLSE-20:0~200A AC
CLSE-40:0~400A AC
CLSE-60:0~600A AC
過電流強度:1.2倍(連続)、5倍(10秒)
注)480V以下の回路でご使用下さい。
一次側電流設定可能範囲:1~20 000A
(CLSE-R5使用時のみ、コンフィギュレータから設定可能)
動作入力範囲
・電流:定格の0~120%
・電圧:定格の10~120%
・皮相電力:定格の120%以下
・有効電力、無効電力:定格の-120~+120%
・周波数:45~65Hz
・COS φ:-1~+1

設置仕様

使用温度範囲:-10~+55℃
使用湿度範囲:30~90%RH(結露しないこと)
使用周囲雰囲気:腐食性ガス、ひどい塵埃のないこと
取付:ベース(形式:R3-BS□)に取付
付加コード:/Dの場合、アドレス可変形ベース
(形式:R3-BSW)に取付
質量:約170g

性能(スパンに対する%で表示)

許容差(温度、周波数の影響を含む)*1
・電   圧:±1.0%*2
・電   流:±1.0%*2
・電   力:±1.0%*2
・力   率:±3.0%
・周 波 数:±1.0%*2
・電 力 量:±2%
・高 調 波:±2.5%*2
・温度の影響:23±10℃
・周波数の影響:45~65Hz
*1、センサの許容差は含まれていません。センサと組合せたときの許容差は、センサの許容差を加算します。
*2、定格入力に対しての許容差
変換データ:16bit/32bit
占有エリア:16、32(伝送データの内容は、「解説」の項目を参照して下さい。)
消費電流:60mA
入力応答時間:2s以下(最終定常値の±1%以内に収まるまでの時間)(周波数、高調波は3s以下)
絶縁抵抗:100MΩ以上/500V DC
耐電圧:電圧入力・電流入力-内部通信バス・内部電源間
2000V AC 1分間
センサコア-センサ出力間
2000V AC 1分間
供給電源-FG間(電源カードにて絶縁)
2000V AC 1分間

解説

■計測項目
・付加コード:無記入の場合
R3CONにて、計測項目とワード数を選択し、1スロット16ワードまでのデータを伝送することができます。
データのビット数は、1ワード=16bit、2ワード=32bitです。
・付加コード:/Dの場合
R3CONにて、計測項目とワード数を選択します。
1カードで仮想的にnとn+1の2アドレスを占有することで、32ワードまでのデータを伝送することができます。データビット数は、1ワード=16bit、2ワード=32bitです。
必ずアドレス可変形ベース(形式:R3-BSW)を使用し、仮想的に占有されているn+1のアドレスは設定しないようにして下さい。カードアドレスが重複した場合は、正常に動作しません。
■リセット
全電力量、電流最大・最小値、電流以外全最大・最小値、デマンド値の4項目のうち、いずれかを選択し、リセットすることができます。
上位からのデータリセットは、R3-WTUの取扱説明書「入出力データ」の項目を参照して下さい。
各種設定や測定項目の選択は、R3CONの取扱説明書を参照して下さい。

パネル図

外形寸法図(単位:mm)

ブロック図・端子接続図