NS-7502 Rev.14
価格の改定を実施させていただくことがございます。最新価格につきましては、お問い合わせ下さい。

B3HU

薄形2線式変換器 B3・UNIT シリーズ

2線式ユニバ-サル温度変換器

(本質安全防爆・HART通信対応)
主な機能と特長
●HART通信機能付、超高精度2線式発信器
●ユニバーサル入力(測温抵抗体、熱電対、抵抗器、ポテンショメータ、直流電圧入力)
●本質安全防爆に対応
●広い使用温度範囲
●入出力設定はハンドへルドコミュニケータ(Hand-Held
Communicator)およびPCコンフィギュレータにより随時変更可能
●自己診断機能
●対応可能な測温抵抗体および熱電対の種類が豊富
●測温抵抗体および熱電対に、ご指定のテーブルが使用可能

形式:B3HU-①/A

価格

基本価格 42,900円
加算価格
防爆認定
FM 本質安全防爆 +34,100円
ATEX 本質安全防爆 +34,100円

ご注文時指定事項

・形式コード:B3HU-①/A
 ①は下記よりご選択下さい。
(例:B3HU-0/A)
仕様伺書(図面番号:NSU-7502)をご利用下さい。
ご指定なき場合は、弊社出荷時設定値で出荷致します。
ただし、防爆認定コード2の場合は、必ずご使用になる国を仕様伺書でご指定下さい。

①防爆認定

0:なし
1:FM 本質安全防爆
2:ATEX 本質安全防爆

付加コード

◆冷接点センサ
/A:外付け(必ずご指定下さい。)

関連機器

・USB対応Bell202モデム(形式:COP-HU)
安全地域でのみご使用が可能です。
・ハンドヘルドコミュニケータ
(詳細はHART Communication Foundation(HCF)のホームページ: www.hartcomm.org をご参照下さい。)
・AMSソフトウェア(バージョン6.0以降)
・Simatic PDM(バージョン6.0以降)
・PCコンフィギュレータソフトウェア(形式:B3HUCFG)
コンフィギュレータソフトウェアは、弊社のホームページよりダウンロードが可能です。

機器仕様

構造:小形前面端子構造
接続方式:コネクタ形ユーロ端子台
(適用電線サイズ:0.2~2.5mm2 (棒端子使用の場合は0.2~
1.5mm2)、剥離長 8mm)
ハウジング材質:難燃性灰色樹脂
アイソレーション:入力-出力間
バーンアウト(直流電圧入力を除く):上方振切れ、下方振切れまたはなし(標準出荷時設定は上方振切れ)
(直流電圧入力時は入力が回路の電気的な設定範囲を超える場合を意味します。)
冷接点補償(熱電対入力時):冷接点センサを入力端子に密着取付
設定可能項目
・入力センサの種類
・導線の数(測温抵抗体と抵抗器の場合)
・入力レンジ
・正逆作動(入力レンジを逆転することにより逆作動可)
・バーンアウト
・ダンピング時間(HART通信のみ、標準出荷時設定は0)
・リニアライザ
 (表1は標準装備、HART通信のみ表1以外のセンサ可能)
・HART通信方式
・センサ入力調整(HART通信のみ調整可能)
・出力調整
詳しくはHART通信設定の取扱説明書またはコンフィギュレータソフトウェアの取扱説明書をご参照下さい。

通信仕様

通信規格:HART通信規格準拠
HARTアドレスレンジ:0~15(標準出荷時設定は0)
伝送速度:1200bps
通信時デジタル電流出力:約1mAp-p
キャラクタフォーマット
・スタートビット:1
・データビット:8
・パリティビット:1(奇数)
・ストップビット:1
伝送距離:1.5km
通信方式:マスタ・スレーブモード、バーストモード
(標準出荷時設定はマスタ・スレーブモード)
ネットワークモード:ポイント・ツー・ポイントモードまたはマルチ・ドロップモード
アドレスを0以外に設定すると、自動的にマルチ・ドロップモードになります。

入力仕様

標準出荷時設定はK熱電対0~100℃
■直流電圧入力
入力抵抗: 1MΩ以上
入力レンジ: 表1参照
最小スパン: 表1参照
■熱電対入力
入力抵抗:1MΩ以上
バーンアウト検出電流:130nA±10%
入力レンジ:表1参照
最小スパン:表1参照
■測温抵抗体入力(2、3および4線式)
入力検出電流:0.2mA±10%
入力レンジ:表1参照
許容導線抵抗:1線あたり20Ω以下
最小スパン:表1参照
■抵抗器入力(2、3および4線式)
入力検出電流:0.2mA±10%
許容導線抵抗:1線あたり20Ω以下
入力レンジ:表1参照
最小スパン:表1参照
■ポテンショメータ入力
入力検出電流:0.2mA±10%
許容導線抵抗:1線あたり20Ω以下
入力レンジ:表1参照
最小スパン:表1参照

出力仕様

出力信号:4~20mA DC 
出力可能範囲:3.8~21.6mA DC 
許容負荷抵抗値および供給電圧の関係:  
許容負荷抵抗(Ω)= (供給電圧(V)-12(V))÷ 0.024(A) (導線抵抗も含む)

設置仕様

供給電圧
・防爆認定なし:12~42V DC
・防爆認定あり:12~28V DC
使用温度範囲
・防爆認定なし:-40 ~ +85 ℃
・防爆認定あり:防爆仕様の項参照
使用湿度範囲:0~95%RH(結露しないこと)
取付:DINレール取付
質量:約80g

性能

基準精度:表1および基準精度と基準精度計算例参照
冷接点補償精度(熱電対入力時):±0.5℃
温度係数(-5~+55℃において最大スパンに対する%):
±0.015%/℃
起動時間:約8s
応答時間:2s以下(0→90%)
(HART非通信時で、ダンピング時間0に設定の場合)
電源電圧変動の影響:±0.003%×出力スパン/1V
絶縁抵抗:100MΩ以上/500V DC
耐電圧:入力-出力-大地間 1500V AC 1分間

基準精度と基準精度計算例

■基準精度
基準精度は次の式になります。
  基準精度=デジタル精度+DA変換精度
デジタル精度とは、AD変換された入力値をHART信号で測定する場合の精度を表します。
本器ではDA変換誤差をほとんど無視できるので、デジタル精度を基準精度として記載しています。
■基準精度計算例
1、直流電圧の場合
(1)0~200mVの場合
表1より基準精度の実量値は40μVとなります。これを%表示すると、
40μV÷200000μV=0.02%
になります。表1より基準精度はこの値と0.1%の大きい方になります。よって基準精度は±0.1% of spanになります。
(2)0~4mVの場合
表1より基準精度の実量値は10μVとなります。これを%表示すると、
10μV÷4000μV=0.25%
になります。よって基準精度は±0.25% of spanになります。

2、熱電対の場合
(1)K 0~1000℃の場合
表1より基準精度の実量値は0.25℃となりますが、これと0.1% of spanの大きい方なので1℃となります。
これに冷接点補償誤差0.5℃を加えると、1.5℃(±0.15% of
span)が精度となります。
(2)K 50~150℃の場合
表1より基準精度の実量値は0.25℃となりますが、これと0.1% of spanの大きい方なので0.25℃となります。これに冷接点補償誤差0.5℃を加えると、0.75℃(±0.75% of span)が精度となります。

3、測温抵抗体の場合
(1)Pt100 -200~+800℃の場合
表1より基準精度の実量値は0.15℃となります。これを%表示すると、0.15℃÷1000℃=0.015%になります。表1より基準精度はこの値と0.1%の大きい方になります。よって基準精度は
±0.1% of spanになります。
(2)Pt100 0~100℃の場合
表1より基準精度の実量値は0.15℃となります。これを%表示すると、0.15℃÷100℃=0.15%になります。表1より基準精度はこの値と0.1%の大きい方になります。よって基準精度は
±0.15% of spanになります。

適合規格

適合EU指令:
ATEX指令
 Ex ia EN 60079-11
電磁両立性指令(EMC指令)
 EMI EN 61000-6-4
 EMS EN 61000-6-2
RoHS指令
認定安全規格:
FM本質安全防爆
Class I, Division 1, Groups A, B, C and D
Class I, Zone 0, AEx ia IIC
T4 and T5
(Class 3610)

防爆仕様

■使用温度範囲
●ATEXおよびFM防爆の場合
温度等級:周囲温度
T4:-40~+80℃
T5:-40~+55℃
■本質安全防爆パラメータ
●出力回路
Ui(Vmax) 30V DC
Ii(Imax) 96mA DC
Pi(Pmax) 0.72W
Ci   1nF
Li   0mH
●センサ入力回路
Uo(Voc) 6.4V DC
Io(Isc) 30mA DC
Po   48mW
Co(Ca) 20μF
Lo(La) 10mH

入力の種類・レンジおよび基準精度

外形寸法図(単位:mm)・端子番号図

ブロック図・端子接続図