*一部表示できない項目がございます。
詳細につきましては仕様書PDFをご参照ください。


D3-LR1

テレメータ D3 シリーズ

モデムインタフェースカード
(1:1専用(リピータ機能付)、無線データ通信モデムRMD2対応)

主な機能と特長
●遠隔地にあるスレーブ局の入力データの収集、出力データの制御が可能
●リピータ機能を用いて、障害物や遮蔽物の回避が可能
アプリケーション例
●上・下水道の監視
●山上のタンク水位の監視

形式:D3-LR1-①②

価格
基本価格 100,000円
加算価格
100~120V AC電源  +10,000円
200~240V AC電源  +10,000円
24V DC電源  +10,000円
・オプション仕様により加算あり。

ご注文時指定事項
・形式コード:D3-LR1-①②
①、②は下記よりご選択ください。
(例:D3-LR1-R/Q)
・オプション仕様(例:/C01)

①供給電源
N:供給電源回路なし
◆交流電源
K3:100~120V AC(許容範囲 85~132V AC、47~66Hz)
L3:200~240V AC(許容範囲 170~264V AC、47~66Hz)
◆直流電源
R:24V DC(許容範囲 ±10%、リップル含有率 10%p-p以下)
*、電源カード、供給電源回路付通信カードなどと併用する場合
  は使用できません。また、電源の2重化時は使用できません。

②付加コード
◆オプション仕様
無記入:なし
/Q:あり(オプション仕様より別途ご指定下さい。)

オプション仕様
◆コーティング(詳細は、弊社ホームページをご参照下さい。)
/C01:シリコーン系コーティング +500円
/C02:ポリウレタン系コーティング +500円
/C03:ラバーコーティング +500円

注意事項
・導入前試験の実施
RMD2は無線回線を使用するため、導入される前に必ず導入前試験を実施して下さい。
導入前試験の実施・依頼については、弊社までお問合わせ下さい。

関連機器
・専用ケーブル(形式:DCN9)
・無線データ通信モデム(形式:RMD2)
・1:n専用無線データ通信モデムインタフェースカード(形式:
D3-LR2)
・コンフィギュレータソフトウェア(形式:D3CON)
コンフィギュレータソフトウェアは、弊社のホームページよりダウンロードが可能です。
本器をパソコンに接続するには専用ケーブルが必要です。
対応するケーブルの形式につきましては、ホームページダウンロードサイトまたはコンフィギュレータソフトウェア取扱説明書をご参照下さい。
・上位通信カード(形式:D3-N□)
(D3-NS□、D3-NE2、D3-NM2は使用できません)

機器仕様
接続方式
・RS-232-C:9ピン、Dサブコネクタ(メス形)
(コネクタ固定ねじ M2.6×0.45)
・内部通信バス:ベース(形式:D3-BS□)に接続
・内部電源:ベース(形式:D3-BS□)より供給
・供給電源・RUN接点出力:M3ねじ2ピース端子台接続(締付トルク0.5 N・m)
推奨圧着端子:R1.25-3(日本圧着端子製造、ニチフ)
(スリーブ付圧着端子使用不可)
(適用圧着端子サイズの図を参照)
・適用電線サイズ:0.75~1.25mm2
端子ねじ材質:鉄にニッケルメッキ
アイソレーション:RS-232-C・内部通信バス・内部電源-供給電源-RUN接点出力-FG間
自局アドレス設定:0~F ロータリスイッチにより設定
マスタ/スレーブ切替設定:マスタ、スレーブを側面のディップスイッチにより設定
無線テレメータ初期化設定:ディップスイッチにより設定
リピータ機能:最大4台までリピータ局を設置可能(リピータ機能を使用する場合、D3CONの設定が必要となります。)
RUN表示ランプ:赤/緑/橙3色LED
 無線回線構築中、緑色点滅
 交信正常時、緑色点灯
 データ受信時、赤色点灯
 交信正常時+データ受信時、橙色点灯
 設定書込時、赤色点滅
ERR表示ランプ:赤/緑/橙3色LED
 無線回線またはRS-232-C異常時、緑色点灯/点滅
 無線回線またはRS-232-C異常時+データ送信時、橙色点灯
 データ送信時、赤色点灯
 入出力カード組合せ異常時緑色点滅
 設定書込完了時、赤色点灯
 設定書込異常時、緑色点灯
その他ディップスイッチによる設定
・上位書込設定
・周波数グループ設定
詳細は取扱説明書をご参照下さい。
■RUN接点出力
定格負荷:250V AC 0.5A(cosφ=1)
30V DC 0.5A(抵抗負荷)
最大開閉電圧:250V AC 30V DC
最大開閉電力:250VA(AC) 150W(DC)
最小適用負荷:1V DC 1mA
機械的寿命:2000万回(300回/分)
誘導負荷を駆動する場合は接点保護とノイズ消去を行って下さい。

モデム・インタフェース仕様
通信規格:EIA RS-232-C準拠
通信方式:半二重調歩同期(非同期)式
伝送速度:9600bps(固定)

設置仕様
消費電力
・交流電源:約20VA
・直流電源:約12W
消費電流(供給電源なし):100mA
出力電流(供給電源あり):20V DC 250mA(連続)
400mA(10分間)
使用温度範囲:-10~+55℃
使用湿度範囲:30~90%RH(結露しないこと)
使用周囲雰囲気:腐食性ガス、ひどい塵埃のないこと
取付:ベース(形式:D3-BS□)に取付
質量:約180g

性能
絶縁抵抗:100MΩ以上/500V DC
耐電圧:RS-232-C・内部通信バス・内部電源-供給電源-
RUN接点出力-FG間
1500V AC 1分間

パネル図

外形寸法図(単位:mm)・端子番号図

ブロック図・端子接続図

システム構成例

解説
■入出力カードの配置
本器は1対1の無線通信を実現するためのモデムインタフェースカードです。第1スロットに実装された入力カードのデータは、相手局の第1スロットに実装される出力カードに出力し、第2スロットは相手局の第2スロットに出力します。このため、対になるスロット同士では、入力カードに対して出力カード、出力カードに対して入力カードが実装されていなければなりません。
また、相手局の同一スロットにカードが実装されていない場合にもERR表示ランプが点灯し、RUN接点出力が開放となります(異常とし、警報を出しますが、他のカードに対しては通常と同じように動作します)。
デジタル入力カードとアナログ出力カード、アナログ入力カードとデジタル出力カードの組合せは異常としていません。
■組合せ異常検出設定
●相手局がモデムインタフェースカード(形式:D3-LR1)の場合
①上位書込設定がない場合
入出力カード組合せ異常検出の条件は次の通りです。
・正常:入力カード(マスタ局)、出力カード(スレーブ局)または出力カード(マスタ局)、入力カード(スレーブ局)
・異常:未実装も含め上記以外の組合わせ
コンフィギュレータソフトウェア(形式:D3CON)にてスロット毎に入出力カード異常検出を設定することが可能です。詳細はD3CONの取扱説明書をご参照下さい。
②上位書込設定がある場合
マスタ局、スレーブ局の同じスロットで入出力カードが 1枚のみ実装されている場合は、D3CONにて入出力カード異常検出を設定します。設定方法等の詳細はD3CONの取扱説明書を参照して下さい。ただし、マスタ局が上位通信カードのみの組合わせの場合は、マスタ局、スレーブ局とも入出力カード異常検出はD3CONにて“1:Non Check”に設定して下さい。

●リピータ局の場合
入出力カード異常検出はD3CONにて“1:Non Check”に設定して下さい。

●相手局が1:n専用モデムインタフェースカード(形式:D3-LR2)の場合
入出力カード異常検出はD3CONにて“1:Non Check”に設定して下さい。
■上位通信機能
本器は上位通信カード(形式:D3-NE1、D3-NM1など)と組合わせて、PLCやパソコンにてマスタ局、スレーブ局の入出力カードのステータスが確認可能です。マスタ局、スレーブ局の入出力カードのステータスは同じエリアに重複して表示されますので注意して下さい。
■上位書込設定
●相手局がモデムインタフェースカード(形式:D3-LR1)の場合
上位のPLC やPCから各スロットの出力カードへの書込みを有効/無効にします。相手局の同じスロットにカードが実装されていない場合のみ設定可能です。それ以外の場合は正常に動作しませんのでご注意下さい。
上位書込設定はマスタ局、スレーブ局を問わず上位通信カード(形式:D3-NE1、D3-NM1など)と同じベースに実装されているD3-LR1 にて“ON(有効)”に設定して下さい。上位通信カードが実装されていないベースのD3-LR1は、“OFF(無効)”に設定して下さい。

●相手局が1:n専用モデムインタフェースカード(形式:D3-LR2)の場合
上位書込設定は使用しません。ディップスイッチの設定にかかわらず、上位のPLC やPCから書込み可能です。差し支えなければ、工場出荷時設定(OFF)の状態でご使用下さい。
■表示ランプとRUN接点出力
●表示ランプ(初期化設定時の表示を除く)
・RUN表示ランプ
RUN表示ランプは本器と無線モデム接続時に緑色点滅します。
その後、相手局から正常にデータを受信し、その無線回線が接続されると緑色点灯に変わります。
相手局からのデータ受信時には赤色に点灯し、緑色点灯(無線回線接続)時にデータを受信すると橙色点灯となります(データ送受信を繰り返すと、緑色と橙色が交互に点灯します)。
・ERR表示ランプ(初期化設定時の表示を除く)
ERR表示ランプは無線モデムまたはRS-232-Cの回線異常時に緑色点灯/点滅します。
相手局へのデータ送信時には赤色に点灯し、緑色点灯/点滅(無線回線未接続)時にデータを送信すると橙色点灯となります(データ送受信を繰り返すと、緑色と橙色が交互に点灯します)。
●RUN接点出力
通信(無線回線またはRS-232-C)異常と入出力カードの組合せ異常を検出します。リピータ局のRUN接点出力の動作は1局のみの場合と複数局の場合で異なります。
◆マスタ局、スレーブ局、リピータ局(リピータ1局のみ)
<ON条件>
各スロットにて入出力カードの組合せが正常で、かつ相手局と正常に送受信している場合。
<OFF条件>
・マスタ局(SW3-2がON)の場合
  スレーブ局またはリピータ局から正常にデータを受信しない(マスタ局は約50~180秒後OFFとなります)。
・スレーブ局、リピータ局(SW3-2がOFF)の場合
  マスタ局またはリピータ局から正常にデータを受信しない(スレーブ局またはリピータ局は約180~240秒後OFFとなります)。
・各スロットにて入出力カードの組合せが異常な場合(リピータ局は除く)
  例)
  - 相手局に入出力カードが実装されていない。
  - マスタ局に入力カードが実装されている場合にスレーブ局も入力カードが実装されている。
  - マスタ局に出力カードが実装されている場合にスレーブ局も出力カードが実装されている。
◆リピータ局(リピータ2局以上)
<ON条件>
・直接通信している局(相手局)からデータを受信している場合
・直接通信している局からデータを受信しているが、間接的に通信している局がダウンしている場合
  例)
  - マスタ←→リピータ1←→リピータ2←→スレーブの構成でスレーブ局がダウンしてもリピータ1のRUN接点出力はONのままとなりま
    す(マスタ、リピータ2、スレーブ局はOFFとなります)。
  - マスタ←→リピータ1←→リピータ2←→リピータ3←→スレーブの構成でリピータ3またはスレーブ局がダウンしてもリピータ1のRUN
    接点出力はONのままとなります(マスタ、リピータ2、リピータ3、スレーブ局はOFFとなります)。
<OFF条件>
直接通信している局からデータを受信しない場合(リピータ局は、約180~240秒後、OFFとなります(未通信検出時間の設定が初期値(60秒)の場合))。

■伝送時間
伝送時間は、周波数グループの回線接続時間、実装しているカードの種類と枚数により決まります。以下は電波環境が良い状態での値です(単位:秒)。
・Tf1(周波数固定モードの回線接続時間):5
・Tf2(2波20グループモードの回線接続時間):7
・Tf3(3波13グループモードの回線接続時間):8
・Tf4(5波8グループモードの回線接続時間):9
Tc(構成データと待ち時間)=0.4
Ta1(アナログ4点入力カード1枚の伝送時間)=0.8
Ta2(アナログ8点入力カード1枚の伝送時間)=0.8
Ta3(アナログ16点入力カード1枚の伝送時間)=1.6
Td1(デジタル16点入力カード1枚の伝送時間)=0.4
Td2(デジタル32点入力カード1枚の伝送時間)= 0.8
Td3(デジタル64点入力カード1枚の伝送時間)= 0.8
Tout(出力カード1枚の伝送時間)=0.4

周波数グループをTf□(□:1~4)、アナログ4点入力カードの枚数をNa1、アナログ8点入力カードの枚数をNa2、アナログ16点入力カードの枚数をNa3、デジタル16点入力カードの枚数をNd1、デジタル32点入力カードの枚数をNd2、デジタル64点入力カードの枚数をNd3、出力カードの枚数をNoutとすると1局の伝送時間(TmまたはTs)は下記の式で求めることができます。
 Tm(Ts)=Tf□+Tc+(Ta1×Na1)+(Ta2×Na2)+(Ta3×Na3)+(Td1×Nd1)+(Td2×Nd2)+(Td3×Nd3)+(Tout×Nout)

総伝送時間(1局が伝送を開始したときから再度伝送を開始するまでの時間)は、マスタ局の伝送時間とスレーブ局の伝送時間の和として求めることができます。
 T=Tm+Ts

2波20グループモードでマスタ局にアナログ4点入力カードが2枚、デジタル16点入力カードが3枚、アナログ出力カードが2枚、デジタル出力カードが4枚、スレーブ局にアナログ4点入力カードが2枚、デジタル16点入力カードが4枚、アナログ出力カードが2枚、デジタル出力カードが3枚の場合、下記のように求めることができます。
 Tm=7+0.4+(0.8×2)+(0.4×3)+(0.4×(2+4))=12.6秒
 Ts=7+0.4+(0.8×2)+(0.4×4)+(0.4×(2+3))=12.6秒
 T=Tm+Ts=12.6+12.6=25.2秒

■リピータ局が存在する場合の伝送時間について
リピータ局が1局存在する場合、伝送時間はリピータ局がない状態の2倍の時間を要します。上記の場合、
 Tm_max=25.2(12.6×2)~75.6(37.8×2)秒
 Ts_max=25.2(12.6×2)~75.6(37.8×2)秒

となります。リピータ局が、2局存在する場合は3倍、3局存在する場合は4倍…となります。
■伝達時間
伝達時間(1局に入力を変化させ、相手局の出力が変化を開始するまでの時間)は、入力の変化と送信を開始するタイミングにより大きく変化します。例えば、マスタ局からスレーブ局への伝達時間(Tm_max)は下記のような範囲となります。
 Tm<Tm_max<Tm+Ts+Tm

同様にスレーブ局からマスタ局への伝達時間(Ts_max)は下記のような範囲となります。
 Ts<Ts_max<Ts+Tm+Ts

伝送時間の構成例において、伝達時間を求めると
 Tm_max=12.6~37.8秒
 Ts_max=12.6~37.8秒
となります。
 
■デジタル入力の保持機能
デジタル入力信号は、本器が相手局にデータを送信し、再度送信するまでの間にONとなったビットを記憶しています。このため、押しボタンスイッチなどを直接入力カードに接続することが可能となります(入力部に保持回路を設ける必要はありません。ただし、内部通信のための50ms以上の入力時間が必要となります)。保持データの再送は行いませんので、回線が不安定で通信異常が多発する場合には、正確に送信できなくなりますので注意して下さい。
出力カードでは、新しいデータを受信するまで出力を保持しますので、伝送時間と同じON時間を確保することができます(ON時間は機器構成により大きく変化します。使用される機器構成の伝送時間を計算し、ON時間を確認して下さい)。

© 2011 株式会社エム・システム技研