*一部表示できない項目がございます。
詳細につきましては仕様書PDFをご参照ください。


R3-GFL1

リモートI/O変換器 R3 シリーズ

通信入出力カード
(FL-net(OPCN-2)用、Ver.2.0対応)

主な機能と特長
●R3の通信カードと組合わせることにより、異なるプロトコル間のゲートウェイとして利用可能
●EthernetベースのコントローラレベルネットワークFL-net
(OPCN-2)対応のリモートI/O
●最大(4kビット+256ワード(1ワード=16ビット))を10Mbps/100Mbpsサイクリック伝送でバス接続機器が共用可能
●バス配線長さは最大500m(リピータ使用時2.5km)
●ラダー・プログラミングは不要、さらにメッセージ伝送でもアクセス可能
アプリケーション例
●FL-netとModbusのゲートウェイ

形式:R3-GFL1S①

価格
基本価格 100,000円
加算価格
・オプション仕様により加算あり。

ご注文時指定事項
・形式コード:R3-GFL1S①
①は下記よりご選択ください。
(例:R3-GFL1S/CE/Q)
・オプション仕様(例:/C01)

通信
S:シングル

①付加コード(複数項指定可能)
◆規格適合
無記入:CE適合なし
/CE:CE適合品
◆オプション仕様
無記入:なし
/Q:あり(オプション仕様より別途ご指定下さい。)

オプション仕様
◆コーティング(詳細は、弊社ホームページをご参照下さい。)
/C01:シリコーン系コーティング +500円
/C02:ポリウレタン系コーティング +500円
/C03:ラバーコーティング +500円

概要
■FL-netプロトコルでアクセスしたデータを仮想入出力データとし、各種R3通信カードとの入出力を可能にするための通信入出力カードです。入出力信号の割付は、ラダーなどのプログラミングをすることなく使用できます。
■FL-netプロトコルを備えた最大254ノードまでのPLC(シーケンサ)やパソコンなどで、通信を意識することなくコモンメモリ(共通メモリ)へのアクセスの形で本器の最新データ値を使用することができます。
■その他の機器から送信されているアナログやデジタル周期データから任意部分を取出して、仮想アナログ出力として出力します。これら仮想アナログ出力信号のコモンメモリ上の割付は、
FL-net 設定ツール(形式:R3-NFLBLD)でビット単位またはワード単位で可能です。
■周期データとしてではなく、必要の都度、要求/応答のメッセージ伝送の形でアクセスすることもできます。

ご注意
・FL-netの性質上、使用するEthernetはFL-net規格適合機器の専用バスとして使われます。従って、一般的なLANの上に本器を接続したり、一般的なTCP/IP機器をFL-net上に接続することはできません。
・FL-netではUDP/IPを使用し送受信を行いますので、ISDNやADSL回線などでリモートLANを構成しても機能できません。

関連機器
・BAコントローラ(形式:BA3-CL□、BA3-CM10)
・インテリジェントコントローラ(形式:BA3-CB□)
・FL-net設定ツール(形式:R3-NFLBLD)は弊社のホームページよりダウンロードが可能です。
・通信カード(形式:R3-NC1、R3-NC3、R3-NE1、
R3-NM1、R3-NM4、R3-ND□、R3-NP1)
ファームウェアバージョンV2.00以降に対応しています。
・通信カード(形式:R3-NM3、R3-NML3)
ファームウェアバージョンV1.00以降に対応しています。
・チャートレス記録計(形式:73VR3100)

機器仕様
接続方式
・通信:RJ-45 モジュラジャック
・内部通信バス:ベース(形式:R3-BS□)に接続
・内部電源:ベース(形式:R3-BS□)より供給
・RUN接点出力:コネクタ形ユーロ端子接続
(適用電線サイズ:0.2~2.5mm2、剥離長 7mm)
トグルスイッチ
・RUN:動作時
・CFG:ビルダ使用時
アイソレーション:Ethernet-内部通信バス・内部電源-RUN接点出力間
動作表示ランプ
・RUN:CPU・内部通信バス・R3 通信カード側
フィールドバス正常時、緑色点灯
・ERR:システム異常時、赤色点灯
・LNK:通信正常(FL-net参加)時、赤色点灯
・HER:入出力データの異常時、赤色点灯
・PER:パラメータ設定異常時、赤色点滅
・CFG:起動時、赤色高速点滅
ビルダ使用時、赤色低速点滅
・TX:データ送信時、緑色点灯
・RX:データ受信時、黄色点灯
占有カード数設定:ディップスイッチにより設定
■RUN接点出力(異常時接点開)
RUN接点:CPU・内部通信バス・R3通信カード側
フィールドバス正常時、ON   
定格負荷:250V AC 0.5A(cosφ=1)
30V DC 0.5A(抵抗負荷)
(EU指令適合品として使用する場合は、50V AC未満 75V DC未満となります)
最大開閉電圧:250V AC 220V DC
最大開閉電力:62.5VA(AC) 60W(DC)
最小適用負荷:10mV DC 1mA
機械的寿命:5000万回 (300回/分)
誘導負荷を駆動する場合は接点保護とノイズ消去を行って下さい。

FL-net仕様
FL-net:Ver.2.0対応
通信規格:IEEE 802.3u
伝送種類:10BASE-T/100BASE-TX
伝送速度:10/100Mbps(Auto Negotiation機能付)
制御手順:FL-net(OPCN-2)(UDP/IP)
伝送ケーブル:10BASE-T(STPケーブル カテゴリ5)
100BASE-TX(STPケーブル カテゴリ5e)
セグメント最大長:100m
最大ノード数:254台
IPアドレス:FL-net設定ツールでIPアドレス、ネットワークアドレスを設定、変更可能
・IPアドレス:192.168.250.1(工場出荷時)
・ネットワークアドレス:255.255.255.0(工場出荷時)
サイクリックデータ量
・最大(領域1:8kビット+領域2:8kワード)/システム
(領域1:ビットデータ、領域2:ワードデータ)
・最大(領域1:4kビット+領域2:256ワード)/ノード
メッセージデータ量:最大1024バイト(1回に送信するデータ量)
性能(2kビット+2kワード/全ノード、32ノード時)
・トークン周期時間:50ms(平均1.56ms /ノード)
・メッセージ伝送時間:500ms(1:1 片方向メッセージ)

設置仕様
消費電流:150mA
使用温度範囲:-10~+55℃
使用湿度範囲:30~90%RH(結露しないこと)
使用周囲雰囲気:腐食性ガス、ひどい塵埃のないこと
取付:ベース(形式:R3-BS□)に取付
質量:約200g

性能
占有エリア:16×n(1~8の設定した占有カード数)
絶縁抵抗:100MΩ以上/500V DC
耐電圧:Ethernet-内部通信バス・内部電源-RUN接点出力間
1500V AC 1分間
供給電源-FG間(電源カードにて絶縁)
2000V AC 1分間

適合規格
適合EU指令:
電磁両立性指令(EMC指令)
 EMI EN 61000-6-4
 EMS EN 61000-6-2
RoHS指令
 EN 50581

FL-net機能
■サイクリック伝送
・仮想入出力カードの現在値データおよびカード情報、信号源ノード異常情報の送信
・他の機器の送信する任意コモンメモリのワードデータを仮想出力として出力
参照先コモンメモリを確保しているノードがFL-netから離脱したときの本器の動作を出力保持、出力クリアから選択
■メッセージ伝送
FL-netの規定する以下の機能をサポートします。
本器はリモートI/O用であるため、対応するメッセージ伝送はサーバ機能だけになります。

アプリケーションの動作環境(お客様ご用意)
●FL-net設定ツール(形式:R3-NFLBLD)
OS:Windows 7 (32bit/64bit) または Windows 10 (32bit/64bit)
ディスプレイの解像度:1024×768ドット
LAN通信カード:Ethernet接続を行う場合に必要

パネル図

伝送データ
本体側面のディップスイッチで、占有カード数設定を行います。
占有カード1枚につき、アナログ入力16ワード、アナログ出力16ワードの入出力カードとなり、最大8枚(入力128ワード、出力128ワード)の伝送が可能です。
FL-netからR3-GFL1を見た場合、最大8枚の入出力カードが実装されたことになります(最大8スロットを占有します)。
占有カードの入出力の設定における“入力”とは、下記の信号を示します。
  [FL-net通信] ⇒ [R3-GFL1カード] ⇒ [R3ベース] ⇒ [R3通信カード]
入力に対し、R3-NFLBLDの出力タブで設定したデータがR3通信カードに送信されます。出力は逆になり、R3-NFLBLDの送信領域1、送信領域2で設定したデータがFL-netに送信されます。
注)占有カードが設定されている空きスロットに、実入出力カードを実装しないで下さい。
  実入出力カードを実装した場合、内部通信バスでエラーが発生し、正常動作できません。
  また、実入出力カード数と占有カード数の合計が、16枚以下になるように設定して下さい。
  16スロットを超える分のデータを、通信カードで読出すことはできません。
■R3-GFL1をスロット2に実装した場合(占有カード数4)
実際には、スロット1とスロット2だけに入出力カードが実装されていますが、スロット7に実装されているR3-NE1からは、スロット1~5に入出力カードが実装されていると認識します。すなわち、スロット1に実装されているR3-SV4についてはそのままに認識しますが、スロット2に実装されているR3-GFL1については4分割し、スロット2~5にカードが実装されていると認識します。

入出力データ

外形寸法図(単位:mm)

ブロック図・端子接続図

システム構成例

© 1997 株式会社エムジー