*一部表示できない項目がございます。
詳細につきましては仕様書PDFをご参照ください。


M8XR2

絶縁2出力超小形信号変換器 ピコマル シリーズ

測温抵抗体変換器
(PCスペック形)

主な機能と特長
●3線測温抵抗体センサに対して定電流を供給し、その直流入力信号に対して増幅、リニアライズ補正を行い、相互に絶縁された2つの直流信号に変換
●PCプログラマブル
●リニアライズ、バーンアウト機能付
●対応可能な測温抵抗体の種類が豊富
●ユーザ提供の測温抵抗体表使用可能
●導線抵抗誤差の補正可能
●保守性と高密度実装を兼備えた多連取付用ベースをご用意

形式:M8XR2-①②-R③

価格
基本価格 35,000円
加算価格
入力信号コード0の場合  +5,000円
・オプション仕様により加算あり。

ご注文時指定事項
・形式コード:M8XR2-①②-R③
①~③は下記よりご選択下さい。
指定がない場合は、
M8XR2-4V2V2-R/Q
[4:Pt 100(JIS ’97、IEC)0~100℃、V2V2:1~5V DC/1~5V DC]
となります。
・入力レンジ(例:0~100℃)
入力信号コード0の場合は、仕様伺書(図面番号:NSU-5471)をご利用下さい。
・第1出力レンジ/第2出力レンジ(例:1~5V DC/1~5V DC)
・オプション仕様(例:/C01)

①入力信号(3線式測温抵抗体)
1:JPt 100(JIS'89)(測定範囲 -200~+500℃)
3:Pt 100(JIS'89)(測定範囲 -200~+850℃)
4:Pt 100(JIS'97、IEC)(測定範囲 -200~+850℃)
5:Pt 50Ω(JIS'81)(測定範囲 -200~+649℃)
6:Ni 508.4Ω(測定範囲 -50~+200℃)
7:Pt 1000(測定範囲 -200~+200℃)
8:Ni 100(測定範囲 -50~+200℃)
9:Cu 10(25℃)(測定範囲 -50~+200℃)
0:上記以外
(入力信号コード、入力レンジはコンフィギュレータにより変更可能です。)

②第1出力信号/第2出力信号
V2Z1:出力範囲 -10~+10V DC/0~20mA DC
V2V2:出力範囲 -10~+10V DC/-10~+10V DC
(出力信号コード、出力レンジはコンフィギュレータにより変更可能です。ただし、各出力信号コード間の変更は出力仕様切換スイッチの設定を伴います。)

供給電源
◆直流電源
R:24V DC(許容範囲 ±10%、リップル含有率 10%p-p以下)

③付加コード
◆オプション仕様
無記入:なし
/Q:あり(オプション仕様より別途ご指定下さい。)

オプション仕様
◆コーティング(詳細は、弊社ホームページをご参照下さい。)
/C01:シリコーン系コーティング +500円
/C02:ポリウレタン系コーティング +500円
/C03:ラバーコーティング +500円

関連機器
・専用ベース、1台用ソケット(形式:M8BS□)
本器は専用ベースまたはソケットに実装して使用する製品です。必ずベースかソケットをご用意下さい。
・コンフィギュレータソフトウェア(形式:JXCON)
コンフィギュレータソフトウェアは、弊社のホームページよりダウンロードが可能です。
本器をパソコンに接続するには専用ケーブルが必要です。
対応するケーブルの形式につきましては、ホームページダウンロードサイトまたはコンフィギュレータソフトウェア取扱説明書をご参照下さい。

機器仕様
構造:プラグイン構造
取付ねじ:M3ねじ(締付トルク 0.3N・m)
ハウジング材質:難燃性黒色樹脂
電源供給:多連取付ベース(形式:M8BS□)より供給
アイソレーション:入力-第1出力-第2出力-電源間
出力範囲:約-15~+115%
手動ゼロ調整範囲:-5~+5%(出荷時0%)
手動スパン調整範囲:95~105%(出荷時100%)
設定可能項目:パソコンからダウンロード、設定
・測温抵抗体の選択
・入力レンジ設定
・出力コード設定
・ゼロスパン調整
・模擬出力信号設定
・ユーザRTDカスタム設定
・リニアライザ
バーンアウト:上方(標準)、下方またはバーンアウトなしのときは設定変更して下さい。
状態表示ランプ:変換器の動作状態をLEDランプの点滅パターンで表示
コンフィギュレータ接続用ジャック:φ2.5小形ステレオジャック
RS-232-Cレベル

入力仕様
許容導線抵抗:1線あたり20Ω以下
入力検出電流:1.0mA以下
入力レンジの指定がない場合、出荷時設定値は次の通りです。
1: JPt 100(JIS ’89) 0~100℃
3: Pt 100(JIS ’89) 0~100℃
4: Pt 100(JIS ’97、IEC) 0~100℃
5: Pt 50Ω(JIS ’81) 0~200℃
6: Ni 508.4Ω 0~100℃
7: Pt 1000 0~100℃
8: Ni 100 0~100℃
9: Cu(25℃) 10 0~100℃

出力仕様
■電流出力
出力可能範囲:0~24mA DC
製作可能範囲
・出力範囲:0~20mA DC
・最小スパン:1mA
・出力バイアス:出力範囲の任意点
・許容負荷抵抗:変換器の出力端子間電圧が6V以下になる抵抗値
(例:4~20mAの場合、6V÷20mA=300Ω)
■電圧出力
出力可能範囲:-11.5~+11.5V DC
製作可能範囲
・出力範囲:-10~+10V DC
・最小スパン:1V
・出力バイアス:出力範囲の任意点
・許容負荷抵抗:負荷電流が1mA以下になる抵抗値
(例:1~5Vの場合、5V÷1mA=5000Ω)
出力レンジの指定がない場合、出荷時設定値は次の通りです。
V2Z1:1~5V DC/4~20mA DC
V2V2:1~5V DC/1~5V DC

設置仕様
消費電流:約50mA(電流出力時 約70mA)
使用温度範囲:0~55℃
使用湿度範囲:30~95%RH(結露しないこと)
取付:多連取付用ベース(形式:M8BS□)に取付
質量:約70g

性能(最大レンジに対する%で表示)
基準精度:入力精度+出力精度
入出力精度は入出力スパンに反比例します。
「基準精度の計算方法」参照。
■入力精度(入力範囲に対する%で表示)
(測温抵抗体:精度)
JPt 100(JIS ’89):±0.02%
Pt 100 (JIS ’89):±0.02%
Pt 100 (JIS ’97、IEC):±0.02%
Pt 50 Ω(JIS ’81):±0.02%
Ni 508.4Ω:±0.02%
Pt 1000:±0.02%
Ni 100:±0.1%
Cu 10:±0.2%
■出力精度
(出力範囲:精度)
-10~+10V DC:±0.02%
0~20mA DC:±0.04%
温度係数(0~55℃において入出力範囲に対する%):
±0.015%/℃
応答時間:0.9s以下(0→90%)
バーンアウト時間:10s以下
電源電圧変動の影響:±0.1%/許容電圧範囲
絶縁抵抗:100MΩ以上/500V DC
耐電圧:入力-第1出力・第2出力・電源-大地間
1500V AC 1分間
第1出力-第2出力-電源間 500V AC 1分間

基準精度の計算方法
■計算例
例えば入力レンジPt 100(JIS ’89)0 ~ 700 ℃、出力レンジ1~5Vで使用すると基準精度は±0.13%になります。

入力精度=(Pt 100の入力測定範囲÷入力スパン)× Pt
 100精度
 = 1050(℃)÷700(℃)×0.02(%)
 = 0.03
出力精度=(出力電圧範囲÷出力スパン)× 出力精度
 = 20(V)÷4(V)×0.02(%)
 = 0.1
基準精度=0.03+0.1=±0.13(%)
■ユーザRTDテーブル設定時(入力信号コード0)
カスタム入力精度+出力精度
(入出力精度は入出力スパンに反比例します)
・カスタム入力精度
  (aΩ÷入力スパン(Ω))×100 %
入力レンジの100%値をXΩとすると、X(Ω)× 0.2%または100mΩのいずれか大きい方がaの値となります。
ただし、ユーザRTDテーブルへのデータ入力点間は直線的に演算しますので、データ入力点以外での精度はこの限りではありません。
・出力精度:±0.04%以下

例えば入力レンジを100~200Ωの範囲で指定された場合、aの値は200(Ω)× 0.2%(400mΩ)と100mΩのいずれか大きい方となるので400mΩを選択します。入力スパン100Ω、出力レンジ1~5Vで使用すると基準精度は±0.60%になります。

カスタム入力精度=(aΩ÷入力スパン)×100%
  =400(mΩ)÷100(Ω)×100(%)
  =0.4
出力精度=(出力電圧範囲÷出力スパン)×出力精度
  =20(V)÷4(V)×0.04(%)
  =0.2
基準精度=0.2+0.4=0.60(%)

パネル図

■スイッチによる設定
・出力仕様切換スイッチ(①)
(スイッチノブの位置:出力仕様)
I:V2Z1(-10~+10V DC/0~20mA DC)
V:V2V2(-10~+10V DC/-10~+10V DC)
・ゼロ・スパン調整切換スイッチ(⑥)
(スイッチノブの位置:調整する対象)
S側:SPAN
中立:OFF
Z側:ZERO
■解説
①出力仕様切換スイッチ:出力仕様を切換えます。
②状態表示ランプ:変換器の内部状態を知らせます。状態表示ランプの点滅パターンについては取扱説明書をご参照下さい。
③コンフィギュレータ接続用ジャック:パソコンからダウンロード、設定する際にご使用下さい。
④UPスイッチ
⑤DOWNスイッチ
⑥ゼロ・スパン調整切換スイッチ
(本器はスイッチ④⑤⑥を用いて手動ゼロ・スパン調整、配線抵抗補正を行うことが可能です。詳しい操作方法は、取扱説明書をご参照下さい)

外形寸法図(単位:mm)

ブロック図・端子接続図

© 1997 株式会社エムジー