NS-4889 Rev.1
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MRP10

電動アクチュエータ

ステップトップ

(Modbus通信機能、ロータリモーション)
主な機能と特長
●駆動モータはステッピングモータを採用
●高速動作制御を実現(高分解能、1/1000を実現)
●出力軸角度調整を0.1°単位で確実に行えるように簡素化を実現 
●Modbus-RTU通信とアナログ信号同時実現
●USB(CONFIG-Type-C)・PU-2□ジャック・手動スイッチ付きで各ニーズを実現 
●手動軸およびインジケータを設置
●端子ボックスを標準装備実現(各種LEDランプを外部から目視可能)
アプリケーション例
●各種プラントの自動調節弁電動アクチュエータ
●燃料電池・冷凍機用の電動アクチュエータ

形式:MRP10-①②③-④CR⑤

価格

基本価格 154,000円
・オプション仕様により加算あり。

ご注文時指定事項

・形式コード:MRP10-①②③-④CR⑤
 ①~⑤は下記よりご選択下さい。
(例:MRP10-1AA-ACR/Q)
・オプション仕様(例:/C03/SET)

①出力軸動作角度

1:90°

②動作トルク/開閉時間(90°)/拘束トルク(MAX.値)

③入力信号

◆電流入力
A:4~20mA DC(入力抵抗 250Ω)
◆電圧入力
6:1~5V DC(入力抵抗 200kΩ以上)

④出力信号

◆電流出力
A:4~20mA DC(許容負荷抵抗 300Ω以下)
◆電圧出力
6:1~5V DC(許容負荷抵抗 5kΩ以上)

CE ・ UKCAマーキング

C:CE ・ UKCA適合

電源電圧

◆直流電源
R:24V DC(許容範囲 ±10%、リップル含有率 10%p-p以下)

⑤付加コード

◆オプション仕様
無記入:なし
/Q:あり(オプション仕様より別途ご指定下さい。)

オプション仕様(複数項指定可能)

◆コーティング(詳細は、弊社ホームページをご参照下さい。)
/C03:ラバーコーティング +1,000円
◆出荷時設定
/SET:仕様伺書(図面番号:NSU-4889)通りに設定 +0円

関連機器

・コンフィギュレータソフトウェア(形式:STCFG)
・プログラミングユニット(形式:PU-2□)

機器仕様

■保護等級:IP66
■作動:逆作動(正作動への切替えはディップスイッチにて可)
■入力信号低下時の動作設定(出力軸の位置を示す)
・その場で停止、全開位置で停止、全閉位置で停止の3種類
  から設定可能(出荷時設定:その場で停止) 
・入力信号低下検出レベル 
  電流入力時 : 1.48(±0.2)mA DC以下で動作
  電圧入力時 : 0.37(±0.05)V DC以下で動作 
■入線口:2-G1/2と2-G3/4の計4ヶ所 
■端子台ねじサイズ:M3ねじ(端子台ピッチ7.62mm)
・ねじ締め付けトルク:0.5N・m
・ねじ材質:黄銅系(ニッケルメッキ)マグネット効果はなし  
■きょう体材質:アルミニウム合金(材質記号:ADC12) 
■きょう体塗装種類:アクリル焼付塗装
■塗装色:メタリック シルバー
■駆動モータ:ステッピングモータ 
■モータ絶縁階級:E種絶縁(120℃) 
■位置検出:コンダクティブ式ポテンショメータ 
■不感帯調整範囲:0.1~0.5%(1/1000~1/200)
■再起動制限タイマ調整範囲:0.1~5.0秒
■アイソレーション
・電源電圧・入出力信号-全開位置信号-全閉位置信号-
  警報信号-Modbus通信-きょう体間 
■保護機能
・拘束時トルクで自動停止します。
・機構内部のステッピングモータ表面温度が、100℃以上になる
  と自動的に停止し95℃以下で自動的に再動作します。
・機構内部のステッピングモータ表面温度が、0℃以下になると
  自動的に+2℃まで加熱します。モータは継続し動作します。
・低温地域でも使用できるように、機構内部にヒーターを設けて
  います。27℃(±5℃)以下でヒーターが自動的に加熱し、39℃
  (±4℃)以上で自動的に加熱を停止するようにサーモスタットを
  内蔵しています。
■状態表示ランプ
・POWER : 電源電圧印加時(緑色)
・INPUT : 入力信号正常時(緑色)
・MOVING UP/CCW. :全開(緑色)
・MOVING DOWN/CW. :全閉(緑色)
・COM : Modbus通信時点灯(緑色)
・ALARM : 各種異常警報時(赤色)
    (詳細は取扱説明書をご参照下さい)
■設定可能項目 
●ディップスイッチで設定できる範囲
・入力信号低下時の出力軸停止位置
・正逆動作の切替え
・信号出力の切替え
・出力軸全開位置
・出力軸全閉位置
●コンフィギュレータソフトウェアまたはPU-2□で設定
 できる項目
・全開位置
・全閉位置
・不感帯
・再起動タイマ
・全開信号位置
・全閉信号位置
・出力軸動作角度
●Modbus通信で設定できる範囲 
・入力選択
・ノードアドレス
・伝送速度
・パリティビット
・ストップビット長
・内蔵終端抵抗
・Modbus通信断検出時間 
■作動方式:逆作動・正作動の切替え範囲(下表)
・入力信号増加で出力軸が全開側へ動作(逆作動) 
・入力信号増加で出力軸が全閉側へ動作(正作動)

Modbus仕様

通信方式:半二重非同期式無手順
通信規格:TIA/EIA-485-A準拠
伝送距離:500m以下
伝送速度:4800、9600、19200、38400bps(工場出荷時設定:38400bps)
制御手順:Modbus-RTU
ノードアドレス設定:1~247(工場出荷時設定:1)
パリティ:なし、奇数、偶数
ストップビット:1、2
ノード数:最大31台(マスタ除く)
伝送ケーブル:シールド付より対線(CPEV-S 0.9φ)
内蔵終端抵抗:120Ω

出力仕様

■出力信号
・4~20mA DCまたは20~4mA DC(非絶縁)
  許容負荷抵抗:300Ω以下
・1~5V DCまたは5~1V DC(非絶縁)
  許容負荷抵抗:5kΩ以上
■全開信号・全閉信号の出力(CCW SIG.・CW SIG.)
・出力タイプ:フォトMOSリレー
・定格負荷:ピーク160V 150mA AC/DC
・オン抵抗:8Ω以下
・開閉時漏れ電流:2μA以下
■警報出力(出力軸拘束時に出力します)
・出力タイプ:フォトMOSリレー
・定格負荷:ピーク160V 150mA AC/DC
・オン抵抗:8Ω以下
・開閉時漏れ電流:2μA以下

動作頻度

■Duty=50%以内
動作時間と停止時間の割合を平均値として50%以内とし動作して下さい。
動作頻度:13ストローク未満/1分間
(一時的なピーク頻度は除く)

設置仕様(電源電圧:24V DC時)

■使用温度範囲:-25~+66℃(直射日光および輻射熱や伝熱はなきものとする)
■保管周囲温度範囲:-29~+70℃
■使用湿度範囲:30~90%RH(結露なきこと)
■振動試験条件
●掃引試験条件(IEC 61298-3準拠)
・加速度:19.6m/s2(2G)
・周波数:10~1000Hz
・サイクル数:20サイクル
・掃引速度:1oct./min
・加振時間:約4時間30分
・加振方向:X、Y、Zの3方向
■取付姿勢:倒立取付禁止
■質量:約4.4kg

性能

■分解能:0.1%
■ヒステリシス:0.6%
■リニア特性:1%
■バックラッシュ:0.3°
■絶縁抵抗:100MΩ以上/500V DC
・電源電圧・入出力信号-全開信号-全閉信号-警報信号-通信-きょう体間
■耐電圧:500V AC 1分間(または600V AC  1秒間)
・電源電圧・入出力信号-全開信号-全閉信号-警報信号-通信-きょう体間

適合規格

■適合EU指令(CEマーキング)
●電磁両立性指令(EMC指令)
・EMI EN 61000-6-4
・EMS EN 61000-6-2
●RoHS指令
・EN IEC 63000

用語解説

■Modbus通信対応とは
電動アクチュエータの駆動、頻度、動作状況などを正常運転中より監視し、製品の安全性および設備保全への生産性向上に役立ちます。
次の項目などをModbus通信にて現場以外の場所でも運転状態を確認することができます。 
・ステッピングモータ起動回数
・ステッピングモータ反転回数
・ステッピングモータ積算稼動時間
・積算運転時の総角度(全開⇔全閉で1カウントと呼ぶ) 
・出力軸拘束時作動回数(リトライ回数)を積算
・出力軸拘束時の警報回数
■過大トルクと自動監視とは
ステッピングモータの駆動中は、出力軸位置を絶えずモニタし、出力軸がポテンショメータの位置検出値と追随しないことを検出すると、設定拘束時トルクを2回繰り返しても追随しない場合、過大トルク検出したこととなり、ステッピングモータの駆動を自動的に停止します(警報信号)。これを解除する場合は次の方法があります。
・手動操作にて、ディップスイッチSW1-8をOFF⇒ONで解除で
  きます。(作業完了後に必ずON⇒OFF側へ) 
・電源電圧を一旦OFFとする。
・入力信号値を逆側の値にする。
・PU-2□または、Modbus通信からも可能です。  
■不感帯とは
直線性の分解能となります。
■ヒステリシスとは
入力信号により出力軸が全開―全閉の往復動作を繰り返します。この往復曲線に差が生じる幅(応差)を「パーセント(%)」で示します。
■リニア特性とは
入力信号により出力軸が全開―全閉の往復動作を繰り返します。
この往復動作時の出力軸動作角度が理論値に対しての誤差を「パーセント%」で示します。
■再起動制限タイマとは
入力信号が変化するたびに瞬時に反応し、過頻度状態になることを防止できます。
入力信号が変化した瞬間に動作するのではなく、一定時間の間隔を設定でき、過頻度を事前に防止できます。

結線図

通信ケーブルの配線

外形寸法図(単位:mm)

ブロック図・端子接続図