NS-5470 Rev.7
価格の改定を実施させていただくことがございます。最新価格につきましては、お問い合わせ下さい。

M8XT2

絶縁2出力超小形信号変換器 ピコマル シリーズ

カップル変換器

(PCスペック形)
主な機能と特長
●熱電対センサからの直流入力信号に対して冷接点センサ、増幅、リニアライズ補正を行い、相互に絶縁された2つの直流信号に変換
●PCプログラマブル
●冷接点補償、リニアライズ、バーンアウト上方・下方機能付
●対応可能な熱電対の種類が豊富
●ユーザ提供の熱電対表使用可能
●保守性と高密度実装を兼備えた多連取付用ベースをご用意

形式:M8XT2-①②-R③

価格

基本価格 45,000円
加算価格
入力信号コード0の場合  +5,000円
・オプション仕様により加算あり。

ご注文時指定事項

・形式コード:M8XT2-①②-R③
①~③は下記よりご選択下さい。指定がない場合は、
M8XT2-2V2V2-R/Q
[2:K 0~1000℃、V2V2:1~5V DC/1~5V DC]
となります。
・入力レンジ(例:0~1000℃)
「①入力信号」が「0」の場合は、仕様伺書(図面番号:NSU-5470)をご利用下さい。
・第1出力レンジ/第2出力レンジ(例:1~5V DC/1~5V DC)
・オプション仕様(例:/C01)

①入力信号(熱電対)

1:(PR)(測定範囲 0~1760℃)
2:K(CA)(測定範囲 -270~+1370℃)
3:E(CRC)(測定範囲 -270~+1000℃)
4:J(IC)(測定範囲 -210~+1200℃)
5:T(CC)(測定範囲 -270~+400℃)
6:B(RH)(測定範囲 0~1820℃)
7:R(測定範囲 -50~+1760℃)
8:S(測定範囲 -50~+1760℃)
9:C(WRe 5-26)(測定範囲 0~2315℃)
N:N(測定範囲 -270~+1300℃)
U:U(測定範囲 -200~+400℃)
L:L(測定範囲 -200~+900℃)
P:P(Platinel Ⅱ)(測定範囲 0~1395℃)
0:上記以外
(入力信号コード、入力レンジはコンフィギュレータにより変更可能です。)

②第1出力信号/第2出力信号

V2Z1:出力範囲 -10~+10V DC/0~20mA DC
V2V2:出力範囲 -10~+10V DC/-10~+10V DC
(出力信号コード、出力レンジはコンフィギュレータにより変更可能です。ただし、各出力信号コード間の変更は出力仕様切換スイッチの設定を伴います。)

供給電源

◆直流電源
R:24V DC(許容範囲 ±10%、リップル含有率 10%p-p以下)

③付加コード

◆オプション仕様
無記入:なし
/Q:あり(オプション仕様より別途ご指定下さい。)

オプション仕様

◆コーティング(詳細は、弊社ホームページをご参照下さい。)
/C01:シリコーン系コーティング +1,000円
/C02:ポリウレタン系コーティング +1,000円
/C03:ラバーコーティング +1,000円

関連機器

・専用ベース、1台用ソケット(形式:M8BS□)
本器は専用ベースまたはソケットに実装して使用する製品です。必ずベースかソケットをご用意下さい(ただし、M8BS-1-1を除きます)。
・コンフィギュレータソフトウェア(形式:JXCON)
コンフィギュレータソフトウェアは、弊社のホームページよりダウンロードが可能です。
本器をパソコンに接続するには専用ケーブルが必要です。
対応するケーブルの形式につきましては、ホームページダウンロードサイトまたはコンフィギュレータソフトウェア取扱説明書をご参照下さい。

機器仕様

構造:プラグイン構造
取付ねじ:M3ねじ(締付トルク 0.3N・m)
ハウジング材質:難燃性黒色樹脂
電源供給:多連取付用ベース(形式:M8BS□)より供給
アイソレーション:入力-第1出力-第2出力-電源間
出力範囲:約-15~+115%
手動ゼロ調整範囲:-5~+5%(出荷時0%)
手動スパン調整範囲:95~105%(出荷時100%)
設定可能項目:パソコンからダウンロード、設定
・熱電対の選択
・入力レンジ設定
・出力コード設定
・ゼロスパン調整
・模擬出力信号設定
・ユーザTCテーブル設定
・リニアライザ
バーンアウト:上方(標準)、下方またはバーンアウトなしのときは設定変更して下さい。
熱電対に他の測定器を並列接続する場合はバーンアウトなしでご使用下さい。
冷接点補償:冷接点センサを入力端子に密着取付
状態表示ランプ:変換器の動作状態をLEDランプの点滅パターンで表示
コンフィギュレータ接続用ジャック:φ2.5小形ステレオジャック
RS-232-Cレベル

入力仕様

入力抵抗:1MΩ以上
バーンアウト検出電流:45nA±10%
製作可能範囲
・最小スパン:20℃
・入力バイアス:入力スパン(起電力)の任意点
測定範囲の下限付近では、部分的に基準精度外になることがありますので、お問合わせ下さい。
入力レンジの指定がない場合、出荷時設定値は次の通りです。
1 PR:0~1600℃
2 K:0~1000℃
3 E:0~500℃
4 J:0~500℃
5 T:0~300℃
6 B:0~1800℃
7 R:0~1600℃
8 S:0~1600℃
9 C:0~2000℃
N N:0~1000℃
U U:0~300℃
L L:0~500℃
P P:0~1200℃

出力仕様

■電流出力
出力可能範囲:0~24mA DC
製作可能範囲
・出力範囲:0~20mA DC
・最小スパン:1mA
・出力バイアス:出力範囲の任意点
・許容負荷抵抗:変換器の出力端子間電圧が6V以下になる抵抗値
(例:4~20mAの場合、6V÷20mA=300Ω)
■電圧出力
出力可能範囲:-11.5~+11.5V DC
製作可能範囲
・出力範囲:-10~+10V DC
・最小スパン:1V
・出力バイアス:出力範囲の任意点
・許容負荷抵抗:負荷電流が1mA以下になる抵抗値
(例:1~5Vの場合、5V÷1mA=5000Ω)
出力レンジの指定がない場合、出荷時設定値は次の通りです。
V2Z1:1~5V DC/4~20mA DC
V2V2:1~5V DC/1~5V DC

設置仕様

消費電流:約50mA(電流出力時 約70mA)
使用温度範囲:0~55℃
使用湿度範囲:30~95%RH(結露しないこと)
取付:多連取付用ベース(形式:M8BS□)に取付
質量:約70g

性能(最大レンジに対する%で表示)

基準精度:入力精度+出力精度
入出力精度は入出力スパンに反比例します。
「基準精度の計算方法」参照。
■入力精度(入力範囲に対する%で表示)
(熱電対:精度)
 (PR):±0.04%
K(CA):±0.01%
E(CRC):±0.02%
J(IC):±0.02%
T(CC):±0.03%
B(RH):±0.06%
R:±0.04%
S:±0.04%
C(WRe 5-26):±0.02%
N :±0.02%
U :±0.02%
L :±0.02%
P(Platinel Ⅱ):±0.02%
■出力精度
(出力範囲:精度)
-10~+10V DC:±0.02%
0~20mA DC:±0.04%
冷接点補償精度:20±10℃において±0.5℃
温度係数(0~55℃において入出力範囲に対する%):
±0.015%/℃
応答時間:0.9s以下(0→90%)
バーンアウト時間:10s以下
電源電圧変動の影響:±0.1%/許容電圧範囲
絶縁抵抗:100MΩ以上/500V DC
耐電圧:入力-第1出力・第2出力・電源-大地間
1500V AC 1分間
第1出力-第2出力-電源間 500V AC 1分間

基準精度の計算方法

■計算例
例えば、入力レンジ K熱電対 0~1000℃、出力レンジ1~5Vで使用すると基準精度は±0.12%になります。

入力精度=(K熱電対の入力測定範囲÷入力スパン)× K熱入力精度
 = 1640(℃)÷1000(℃)×0.01(%)
 = 0.02
出力精度=(出力電圧範囲÷出力スパン)× 出力精度
 = 20(V)÷4(V)×0.02(%)
 = 0.1
基準精度=0.02+0.1=±0.12(%)
■ユーザTCテーブル設定時(入力信号コード0)
カスタム入力精度+出力精度
(入出力精度は入出力スパンに反比例します)
・カスタム入力精度
 100% × 5μV ÷ 入力スパン(μV)
ただし、ユーザTCテーブルへのデータ入力点間は直線的に演算しますので、データ入力点以外での精度はこの限りではありません。
・出力精度:±0.04%以下

例えば入力スパン10000μV、出力レンジ1~5Vで使用すると基準精度は±0.25%になります。

カスタム入力精度=100%×5μV÷入力スパン
  =100(%)×5(μV)÷10000(μV)
  =0.05
出力精度=出力精度×出力電圧範囲÷出力スパン
  =0.04(%)×20(V)÷4(V)
  =0.2
基準精度=0.05+0.2=0.25(%)

パネル図

■スイッチによる設定
・出力仕様切換スイッチ(①)
(スイッチノブの位置:出力仕様)
I:V2Z1(-10~+10V DC/0~20mA DC)
V:V2V2(-10~+10V DC/-10~+10V DC)
・ゼロ・スパン調整切換スイッチ(⑥)
(スイッチノブの位置:調整する対象)
S側:SPAN
中立:OFF
Z側:ZERO
■解説
①出力仕様切換スイッチ:出力仕様を切換えます。
②状態表示ランプ:変換器の内部状態を知らせます。状態表示ランプの点滅パターンについては取扱説明書をご参照下さい。
③コンフィギュレータ接続用ジャック:パソコンからダウンロード、設定する際にご使用下さい。
④UPスイッチ
⑤DOWNスイッチ
⑥ゼロ・スパン調整切換スイッチ
(本器はスイッチ④⑤⑥を用いて手動ゼロ・スパン調整を行うことが可能です。詳しい操作方法は、取扱説明書をご参照下さい)

外形寸法図(単位:mm)

ブロック図・端子接続図