LWT

ボックス形電力用トランスデューサ L・UNIT シリーズ

電力トランスデューサ

（積算用パルス出力付）
主な機能と特長
●VTとCTからの信号を入力して有効電力を演算し、直流信号と積算用パルス信号の両方を出力
●積算用パルス出力は単位パルス（Wh×10ⁿ）に変換して出力
●電力の潮流系統でも使用可
●直流出力信号はコンピュータ入力に適した低リップル信号
●不平衡負荷の検出に適した2電力計法を採用
●ひずみ波に強い時分割乗算方式
●JIS C1111準拠
●耐電圧2000V AC
●密着取付可能
アプリケーション例
●工場、ビル設備などの工程別消費電力の積算をしてコスト管理

形式：LWT－①②③④－⑤⑥

価格

基本価格
三相3線式 42,000円
単相2線式 38,400円
単相3線式 42,000円
三相4線式 54,000円
加算価格
110V DC電源 +8,400円
客先指定パルス付 +36,000円
内部ボンディング処理 +600円
・オプション仕様により加算あり。

ご注文時指定事項

・形式コード：LWT－①②③④－⑤⑥
①～⑥は下記よりご選択下さい。
（例：LWT－11A2－C／B／Q）
・オプション仕様（例：／C01／S01）
・入力レンジ（例：-750～+750W）
・VT比、CT比（例：VT 3300／110V、CT 250／5A）
・パルス（例：6.666Wh／pulse）
（お客様指定のパルスの算出例）
VT 3300V／110V、CT 250A／5A、トランスデューサ入力レンジ750〔W〕の場合
●パルス単位　10〔kWh／pulse〕の場合
10〔kWh／pulse〕÷（（3300／110）（250／5））
＝6.666×10^－3〔kWh／pulse〕
＝6.666〔Wh／pulse〕
●パルス定数　150〔pulse／kWh〕の場合
1÷150〔pulse／kWh〕
＝6.666×10^－3〔kWh／pulse〕
＝6.666〔Wh／pulse〕
一次側では
150〔pulse／kWh〕÷（（3300／110）（250／5））
＝0.1〔pulse／kWh〕
●周波数0.03125Hz（100%入力時）の場合
750〔W〕÷（0.03125〔Hz〕×3600〔s〕）
＝6.666〔Wh／pulse〕

①種類

1：三相3線式
2：単相2線式
3：単相3線式
4：三相4線式

②入力信号（不平衡回路用）

1：110V／5A AC
2：110V／1A AC
3：220V／1A AC
4：220V／5A AC
5：220V／380V／1A AC（三相4線式のみ）
6：220V／380V／5A AC（三相4線式のみ）
7：110V／190V／1A AC（三相4線式のみ）
8：110V／190V／5A AC（三相4線式のみ）
A：100V／200V／1A AC（単相3線式のみ）
B：100V／200V／5A AC（単相3線式のみ）

③直流出力信号

◆電流出力
A：4～20mA DC（負荷抵抗 600Ω以下）
B：2～10mA DC（負荷抵抗 1200Ω以下)
C：1～5mA DC（負荷抵抗 2400Ω以下）
D：0～20mA DC（負荷抵抗 600Ω以下）
E：0～16mA DC（負荷抵抗 750Ω以下）
F：0～10mA DC（負荷抵抗 1200Ω以下）
G：0～1mA DC（負荷抵抗 12kΩ以下）
J：0～5mA DC（負荷抵抗 2400Ω以下）
FW：-10～+10mA DC（負荷抵抗 1000Ω以下）
GW：-1～+1mA DC（負荷抵抗 10kΩ以下）
JW：-5～+5mA DC（負荷抵抗 2000Ω以下）
Z：指定電流レンジ（出力仕様参照）
◆電圧出力
1：0～10mV DC（負荷抵抗 10kΩ以上）
2：0～100mV DC（負荷抵抗 100kΩ以上）
3：0～1V DC（負荷抵抗 1000Ω以上）
4：0～10V DC（負荷抵抗 10kΩ以上）
5：0～5V DC（負荷抵抗 5000Ω以上）
6：1～5V DC（負荷抵抗 5000Ω以上）
1W：-10～+10mV DC（負荷抵抗 10kΩ以上）
2W：-100～+100mV DC（負荷抵抗 100kΩ以上）
3W：-1～+1V DC（負荷抵抗 1000Ω以上）
4W：-10～+10V DC（負荷抵抗 10kΩ以上）
5W：-5～+5V DC（負荷抵抗 5000Ω以上）
0：指定電圧レンジ（出力仕様参照）

④積算用パルス出力信号（オープンコレクタ）

0：なし
1：100%入力時 2.777Hz
2：客先指定のパルス
（製作可能な出力周波数範囲は0.006～3.12Hz）

⑤補助電源

◆交流電源
B：100V AC
C：110V AC
D：115V AC
F：120V AC
G：200V AC
H：220V AC
J：240V AC
◆直流電源
R：24V DC
V：48V DC
P：110V DC

⑥付加コード（複数項指定可能）

◆内部特別処理
無記入：なし
／B：ボンディング
◆オプション仕様
無記入：なし
／Q：あり（オプション仕様より別途ご指定下さい。）

オプション仕様（複数項指定可能）

◆コーティング（詳細は、弊社ホームページをご参照下さい。）
／C01：シリコーン系コーティング　＋1,000円
／C02：ポリウレタン系コーティング　＋1,000円
／C03：ラバーコーティング　＋1,000円
◆端子ねじ材質
／S01：ステンレス　＋500円

機器仕様

構造：ボックス形　表面端子構造
接続方式：M3.5ねじ端子接続（締付トルク 0.8N･m）
端子ねじ材質：鉄にニッケルメッキ（標準）または、ステンレス
ハウジング材質：難燃性黒色樹脂
アイソレーション：電圧入力－電流入力－直流出力－積算用パルス出力－補助電源間
動作方式：時分割乗算
出力範囲（直流出力）：約-10～+120%（1～5V DC時）
ゼロ調整範囲（直流出力）：-5～+5%（前面から調整可）
スパン調整範囲（直流出力）：95～105%（前面から調整可）

入力仕様

周波数：50／60Hz共用
●電圧側
動作入力範囲：定格電圧の0～120%
過電圧強度：定格電圧の1.5倍（10秒）、1.2倍（連続）
●電流側
動作入力範囲：定格電流の0～120%
過電流強度：定格電流の10倍（3秒）、2倍（10秒）、1.2倍（連続）
■入力レンジ
VTおよびCTを外付けした場合、
電力トランスデューサ入力〔W〕＝一次側の定格電力〔W〕÷
｛（VT比）×（CT比）｝
で算出した値が、表中の製作可能入力範囲内であれば製作可能です。
（例）三相3線にて一次側の定格電力が75kWで、
VT 220V／110V、CT 250A／5Aである場合は
75×10³〔W〕÷｛（220÷110）×（250÷5）｝＝750〔W〕
となるので製作可能です。
すなわち、次の表（三相3線）で電圧 110V、電流 5Aのとき、製作可能入力レンジは500～1200Wであり、750Wはこの範囲に入っています。

出力仕様

■直流出力信号
●電流出力（製作可能範囲）
・出力電流範囲：-10～+20mA DC
・スパン：1～20mA
・出力バイアス：出力スパンの1.5倍以下
・許容負荷抵抗：トランスデューサの出力端子間電圧が12V
　　　　　　　（±出力時は10V）以下になる抵抗値
●電圧出力（製作可能範囲）
出力電圧範囲：-10～+12V DC
スパン：5mV～22V
出力バイアス：出力スパンの1.5倍以下
許容負荷抵抗：負荷電流が1mA以下になる抵抗値
（ただし出力が0.5V以上のとき）
■積算用パルス出力信号：オープンコレクタ
入力が0Wのとき出力周波数は0Hzです。
（約0.5～1.0%でドロップアウト）
●100%入力時2.777Hz
出力容量：35V DC／100mA
出力周波数：2.777Hz（100%入力時）
（例）入力レンジが1000Wの場合は
(2.777〔Hz〕×3600〔s〕)／1〔kW〕＝10000〔pulse ／kWh〕となります。
出力オン電圧：1V以下（100mA時）
出力オン時間：0.5s以下、約50ms以上
●お客様指定のパルス
出力容量：35V DC／100mA
パルス単位：1パルスがVT・CTの一次側で実際何KWhに相当するかを表しています。たとえば10kWh／pulseとは1パルスがくると、VT・CTの一次側で10kWhの電力量が使用されたということです。
出力周波数＝（入力レンジ〔kW〕×VT比×CT比）／（パルス単位〔kWh／pulse〕× 3600〔s〕）
出力オン電圧：1V以下（100mA時）
出力オン時間：0.5s以下、約50ms以上
入力100%に対応する出力周波数範囲は0.006～3.12Hzです。ただし、一般には0～2.777Hzの間で使用します。

設置仕様

補助電源
・交流電源：許容電圧範囲定格電圧-15～+10%
50／60Hz　約2VA
・直流電源：許容電圧範囲定格電圧±10%
ただし110V DC用は85～150V
リップル含有率10%p-p以下
約2W（110V DC時　約18mA）
使用温度範囲：-10～+55℃
使用湿度範囲：30～85%RH（結露しないこと）
取付：壁またはDINレール取付
質量：約450g

性能（スパンに対する%で表示）

許容差（温度、周波数の影響を含む）：±0.5%
・温度の影響：23±10℃
・周波数の影響：45～65Hz
応答時間：2s以下
（最終定常値の±1%以内に収まるまでの時間）
出力リップル：0.5%p-p以下（入力信号と補助電源の周波数に差がある場合、出力リップルが増加することがあります。）
補助電源電圧の影響：±0.1%／許容電圧範囲
絶縁抵抗：電圧入力－電流入力－直流出力
－積算用パルス出力－補助電源間
100MΩ以上／500V DC
耐電圧：電圧入力－電流入力－直流出力－
積算用パルス出力－補助電源－大地間
2000V AC　1分間
インパルス耐電圧：入力－出力・大地間　
1.2／50μs ±5kV

端子接続図

外形寸法図（単位：mm）・端子番号図

取付寸法図（単位：mm）

用語解説

・ボンディング
基板上の振動に弱い部分をシリコーン接着シール剤で補強します。ただし、耐震性向上を保証するものではありません。