NS-4885 Rev.2
価格の改定を実施させていただくことがございます。最新価格につきましては、お問い合わせ下さい。

EAR70

操作部コンポーネント

サーボトップE形

(ロータリ形電動アクチュエータ)
主な機能と特長
●ACレバーシブルモータを採用しています。
●電電ポジショナ内蔵しています。
●省エネタイプです。
●インジケータをきょう体カバー上面に設置しています。  
●手動軸操作機能が装着されています。
●防滴防塵保護等級は、IP66と高信頼性です。
●製品機構内部は、全段軸受部にボールベアリングを搭載しています。
アプリケーション例
●圧縮機用電動アクチュエータに最適

形式:EAR70-2①②-③④

価格

基本価格
EAR70-2□ 143,000円

ご注文時指定事項

・形式コード:EAR70-2①②-③④
 ①~④は下記よりご選択下さい。
(例:EAR70-2AC-NB)
仕様伺書(図面番号:NSU-4885)をご利用下さい。
ご指定なき場合は、弊社標準出荷時設定で出荷いたします。

トルク

70:70N・m

出力軸動作角度

2:90°

①入力信号

◆電流入力
A:4~20mA DC(入力抵抗 250Ω)
◆電圧入力
6:1~5V DC(入力抵抗 1MΩ以上)

②作動方向

C:逆作動
W:正作動

③入力信号断時の作動方向(逆・正作動共通)

N:出力軸、その位置で停止
S:出力軸、全閉方向に動作
O:出力軸、全開方向に動作

④電源電圧/周波数/開閉時間

◆交流電源
B:100V AC±10%/50Hz/21(sec./90°)
60Hz/18(sec./90°)
G:200V AC±10%/50Hz/21(sec./90°)
60Hz/18(sec./90°)

機器仕様

■防滴防塵保護等級 : IP66
■入力信号低下時の設定(電源電圧印加時の状態にて) 
・入力信号低下時に出力軸が設定位置へ自動動作し停止
  します。
・弊社従来製品(ロータリ形電動アクチュエータ)では、出力軸が「その位置で停止」となる設定を標準出荷時設定としていました。
・設定により、全閉位置または全開位置まで自動で出力軸を
  動作させ停止させることができます。
■駆動モータ:ACレバーシブルモータ
・運転定格時間30分間(デューティ50%にて)
・駆動モータ絶縁階級:B種(130℃)
・過熱保護:インピーダンスプロテクトモータです。
■角度検出POT:ポテンショメータ(コンダクティブ式)
■入線口サイズ:
  2-G1/2(BOX左右側面にあり)
  2-G3/4(BOX左右側面にあり)
■端子接続部:M3プラスねじ端子 
・ねじ締め付けトルク:0.5~0.7N・m 
・材質:鉄系
・表面処理:ニッケルメッキ
■きょう体材質:ADC12 (アルミダイカスト材)
■きょう体塗装種類:熱硬化性アクリル樹脂塗装
■アイソレーション:入出力信号-電源電圧-きょう体間
■手動操作軸 : 本体部底面に設置 
・手動軸を約340°回転で出力軸90°回転します。
・手動軸サイズは、対面8mm角軸です。 
■電源ヒューズ:2A/250V(ガラス管ヒューズ交換可)
■開度表示指針:本体上面に指針あり
■出力軸及び手動軸材質:S45C (リン酸塩皮膜処理)
■再起動制限タイマ:約1.5秒間
■全閉位置・全開位置の角度微調整範囲
・全閉位置側(ZERO):約(-3~+5°)の角度範囲
・全開位置側(SPAN):約(85~94°)の角度範囲
注意)マイクロスイッチとカムで機械的に角度調整するものでは
       ありません。
  トリマを回転させることにより上記角度範囲の微調整が
       可能です。
■状態表示ランプ
●RUN
・電源電圧印加時1秒間隔で点滅(赤色)  
・異常発生時0.5秒間隔で点滅(赤色) 
●INPUT 
・信号入力正常印加時点灯(緑色)
・電流入力信号が1.5mA DC以上で点灯
・電圧入力信号が0.4V DC以上で点灯 
・入力信号断時消灯

入力信号仕様

■電流入力:4~20mA DC
・入力抵抗:入力抵抗器(250Ω)を内蔵しています。
■電圧入力:1~5V DC
・入力抵抗:1MΩ以上

出力信号仕様

■電流出力:4~20mA DC
・許容負荷抵抗:300Ω以下
■電圧出力:1~5V DC
・許容負荷抵抗:5kΩ以上

設置仕様

■消費電力(100V ACおよび200V AC共通)
[周波数 50Hz時]
・消費電力:約26VA
・待機電力:約2.5VA
[周波数 60Hz時]
・消費電力:約30VA
・待機電力:約2.0VA
■共通
・使用周囲温度:-10~+60℃
・使用周囲湿度:30~90%RH(結露しないこと)
・保管周囲温度:-15~+65℃
・保管周囲湿度:0~95%RH(結露しないこと)
・製品取り付け方向:全方向
・質量:約4.7kg
■掃引耐久試験(IEC 61298-3 準拠)条件
・加速度:19.6 m/s2 (2G)
・周波数:10~1000Hz
・振幅(最大変位):0.15mm
・サイクル数:20サイクル
・掃引速度:1 oct./min
・加振時間:約4時間30分
・加振方向:X、Y、Z

性能

■直線的分解能:1/200
■出力軸部バックラッシュ角度:0.5°以内
(実測値:約0.2°~0.35°です)
■絶縁抵抗:入出力信号-電源電圧-きょう体間
・100MΩ以上/500V DCを印加し正常です。
■耐電圧[漏れ電流5mA]
・入出力信号-電源電圧:1500V AC/1分間
・きょう体-電源電圧:1500V AC/1分間
・きょう体-入出力信号:500V AC/1分間

適合規格

■適合EU指令(CEマーキング)
●電磁両立性指令(EMC指令)
・EMI EN 61000-6-4
・EMS EN 61000-6-2
●低電圧指令
・EN 61010-1
・設置カテゴリⅡ(300V)
・強化絶縁:電源電圧-入出力信号間
     電源電圧-きょう体間
・汚染度2
●RoHS指令
・EN IEC 63000

用語解説

■入力信号低下について
・入力信号が、1.48mA DC(±0.4mA DC)以下になると
  入力信号低下と判断し自動時に設定モード通り出力軸が
  動作します。(製品形式で選択可)
・入力電圧が、0.37V DC(±0.1V DC)以下になると
  入力電圧低下と判断し自動時に設定モード通り出力軸が
  動作します。(製品形式で選択可)
●特長
・4~20mA DCで使用されているラインにて、電源電圧が正常
  に供給されている環境の中で、入力信号を意図的に「遮断」
  した場合、初期設定位置方向に自動で動作します。
  意図的に入力信号を遮断すれば「その場で停止・全閉位置
  まで自動で回転・全開位置まで自動で回転」させることが
  できます。
■再起動制限タイマとは
・モータの過熱防止及び過頻度(ハンチング現象)を防止し製品
  寿命の向上を図っています。
・入力信号位置で停止した後、頻繁に入力信号値が変化した場
  合、出力軸は常に動作することになりモータが高温になったり
  過頻度状態となることを防止する機能です。
・入力信号位置で停止した後、「約1.5秒」の間は入力信号が
  変化してもモータが動作しない時間幅を設けています。 
■異常発生とは  
・入力信号値に対し、約2分間経過しても到達しない場合に
  モータへの印加電圧を停止し状態表示ランプのRUN(赤色)
  を0.5秒間隔で点滅させます。 
  この場合故障発生箇所は、ギヤ・ポテンショメータ等の摺動
  部品の寿命または基板の故障やバルブ側の過負荷で出力軸
  が拘束しているときに機能します。
・再起動される為には電源電圧を一度OFFとし再度電源電圧
  を印加して下さい。
  但し、故障の要因を取り除いて正常な製品であることを
  確認した後、ご使用下さい。
■過頻度(ハンチング)について
 開閉動作または中間位置にて、長時間または断続的に本器
  を動作している様を示します。
 過頻度でない範囲の目安値としては、「13回作動/1分間」
  (デューティ50%)未満です。
■過熱保護について
 過頻度や継続運転など連続的に駆動部を作動させた場合、
 ACレバーシブルモータは一般的に発熱しますが、本器の
 モータは、「インピーダンスプロテクト」モータを使用して
 います。インピーダンスプロテクトモータは、モータの巻線の
 インピーダンスを大きくし、モータが拘束されても電流の
 増加が小さく抑えられ、温度上昇によりモータが130℃
 (B種)を超えることなく、モータを保護します。
■出力軸拘束状態について
・相手側(ステムまたは弁軸)シャフトを回転させる為の負荷が、
  本器の許容トルクを超えることは好ましくありません。
 (例:EAR70形の許容トルクは70N・m)。
・EAR70形、出力軸の最大回転トルクは120~150N・mあり
  ます。
・相手側のシャフトが何らかの理由により、拘束状態に至った
  場合(全閉側・中間位置・全開側など)、上記の通り出力
  軸最大負荷が120~150N・mとなり、出力軸が拘束状態に
  至ります。この場合、電動アクチュエータに悪影響を及ぼす
  ことになります。また、相手側のシャフトなど、「せん断」
  させる場合も考えられます。
  想定できる範囲で相手側シャフトの回転モーメントが本器
  の許容値を超えない状態でご使用下さい。
■出力軸部のバックラッシュについて
 モータからトルク伝達用ギヤを回し、出力軸を回転させます。
 このとき、モータの回転方向を逆回転させた場合に、各ギヤ
 面にわずかな隙間があり、複合角度として出力軸が0.5°以内
 の角度で動作しないように見えます。
 つまり、モータは回転しているが出力軸が0.5°動作しない
 状態が生じます。
 実力値は0.2°~0.35°程度です。この値は非常に少ないと言
 えます。

動作説明

出力軸位置調整範囲のご説明

外形寸法図(単位:mm)

ブロック図・端子接続図

結線図